ブラック会社とブラック上司 ページ7
書類は富士山並みにある〜。
任務はエベレスト並みにある〜。
今まで見てきた血の量は太平洋の海の量〜。
......ヤバくね?
明日の夜に例の任務が実行されるけど、まずはある課題をクリアしなければ......
そう、皆様お馴染みの
The んぎょー (残業のことです。)
下手だって?うん、知ってる。知ってるから知っていて知っているんだ。
酷くない?朝には龍頭抗争の件についての報告書凡て書き終えたあと直ぐに明後日の任務についての考案書......どういうブラック企業?一応休みはあるけど......こればかりは辛い。
ま、司令官ですしお寿司。仕方ないですよねぇ......。
でも、好きで司令官になったわけではないけどね!
『うわぁ...残業だるっ、荷が重い......辛い、しんどい......どーしよう、紫......眠いよぉ』
コンコンコン、
心地好いノック音が聞こえてきた、私は姿勢をただし、小さくため息をこぼすと息を吸い込んだ。
『どうぞ』
あ、我ながら良い声が出た!
ガチャリと小さな音をたてて出てきたのは細身でしかし長身の青少年。
「やぁ、Aちゃん、気分はどう?」
『お陰様で...』
来ちゃったよ、恐れ多くて頭痛の種となる御方が来ちゃったよ。
ポートマフィアに偉大な功績を積み上げていった御方、
その名も、太宰治、ポートマフィア史上最年少幹部だ。
実はここにある大半の書類は彼の仕事のものも多いのだ、畜生。
「相変わらず、その営業スマイルは忘れないのだね」
『仕事ですので...』
ははは、と薄笑いで微笑むものの、この人には凡てが筒抜けて見えてしまうのだ。もう本当恐ろしい。
「で、任務のことは聞かされた?」
『はい、うちらの情報を横流しにしている傘下の店のオーナーとそれを受け取っている組織を潰す、というわけですよね』
「厳密には組織の一部を潰すんだがね、凡て潰してしまえば此方としても利益はない。だからその組織の長だけを殺す。オーナーの方はAちゃんに任せるよ。狙撃で一発で仕留めてね」
『承りました。...因みに、そんなに念入りにやるということは、船内が結構要り組んでいるのですか?』
太宰幹部にしては今回は結構慎重だ、何時もはスマートで終わるのだが、此処まで念入りなのは珍しい、何かあるに違いない。
「いや、今回はその二人だけを殺して、あとはマフィアの情報を取るだけの作業だ。こういう作業だからこそ慎重に...ね」
太宰幹部の言葉は簡素な物なのに、何処か重みを感じた。
此だから裏社会はッ......内容が重いんだよ!もう少し軽くしろや!
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yuhs2828(プロフ) - めちゃ好きです…!更新楽しみにしてます! (2022年3月30日 22時) (レス) @page18 id: 91befa6124 (このIDを非表示/違反報告)
幻想見る主人 - 加賀さん» すみません、間違えていました。修正しておきます。ありがとうございます!楽しみですと......!?更新、頑張ります! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 4872ed47ec (このIDを非表示/違反報告)
幻想見る主人 - 恋雪さん» ありがとうございます!面白いですって!?マジか、嬉しいです!更新頑張ります! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 4872ed47ec (このIDを非表示/違反報告)
加賀 - 確信犯の意味間違ってますよー、面白いです。更新楽しみにしてます (2019年5月24日 6時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白いです…これからも頑張ってください!! (2019年5月24日 6時) (レス) id: f47a566b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想見る主人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/buyda/
作成日時:2019年4月28日 17時