旅館と出会いと温泉と�� ページ30
まぁ、一々気にすることでは無い…よね。
「センセイ？どうかしたアル？」
「ん、あぁ！なんでもないよ」
「ならいいアルけど…神威のせいで疲れたアルか？」
心底心配したように見つめてくる神楽ちゃんの気遣いと、そうさせてしまった己の不甲斐なさに心を痛めながらも、神威の信頼の無さに少し笑ってしまう。
「大丈夫、いやー、顔はかっこいいのにねぇ」
「…まぁ、腐ってもワタシの兄貴ネ、当然アル！」
「確かに髪の色と顔…性格とか、結構似てるとこあるかも」
よく見れば、2人とも髪の色は同じだし整っている顔の中にも何処と無く似ていて、更に言えば、神楽ちゃんの方が強めだが少しカタコトな話し方も同じだ。
「ひがみじゃ無いけど、二人とも顔が良くて良いねぇ」
「何言ってるネ、センセイもひがみを受ける側アル」
「…あ、ありがとう…所でかぐらちゃ ──」
「てことはセンセイの学生時代ってモテモテアルか！？」
「うぐぅ！！」
この手の話題に黒歴史しか無いため、何とか避けようとしたが無駄だったらしい。
私の痛恨のミスだった…何とかしてかわさねばならないというのに…！
「せ、先生は…あぁ、友達と毎日遊んでたなぁー」
「ラブレターとか貰ったりしたアル！？」
お、おぉう…興味津々だな…嘘は言ってないそ嘘は…。
そう、毎日遊んでいたんだ…子分達と鬼ごっこしたりかくれんぼしたり…あ、缶蹴りもしたな。
あと、アイドルお猫様の撮影会とかも。
おっと話がそれたな、手紙だっけ？
「ラブレター…とはちょっと違うけど、手紙なら下駄箱いっぱいに入ってたなぁ…」
「なんて書いてある手紙アルか？」
「うーん…あ、今日は裏庭に来て下さい、とかだったかなぁー」
「それラブレターアルよセンセイ！」
興奮気味にうったえられてしまうも、ちがうんだよ…と答えることしか出来ない。
裏庭は私達の定番の遊び場だった為、たまに子分達が舞台セットの様なおままごとセットを作って待っていられた事があった。
その時は何故か子分一人ひとりから招待状を下駄箱に突っ込まれたものだった…。
「やっぱりセンセイの出身校って事は頭の良い高校アルか？」
「あは、名前さえ書けば誰でも入れる高校だったよ」
まあ、流石に名前さえ書けば…と言うのは語弊がある。
受験番号さえ書けば、と示すのが正しいだろう。
「じゃあ銀魂高校よりも…アルか？」
「…勿論、いい勝負だけどギリうちのが低いね！」
時折、仕切りの向こうから聞こえてくる音と共に、時間は過ぎていった。
少しのぼせそうですね。
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています！更新頑張ってくたさい！ (2020年4月24日 17時) (
レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺１５さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです！なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺１５ - 初コメ失礼します。とっても面白いです！更新がんばってください！応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわとり | 作成日時：2017年12月27日 21時
