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〜 あらき side 〜
め「ん"...」
と言いながら2人の会話を消すようにめいちゃんが起き上がった。
め「頭いった.....」
『めいちゃん飲みすぎ。』
と、少し怒り気味に言う彼女は完全に機嫌が悪かった。
さっきまでのきらきらした顔はどこに行ったのか...
げ「あれ...ここどこ...?」
と、続いて起きたGeroさんは今の状況に気づいたのか、だんだん顔が青ざめていく。
「「ほんっっっっとうにすみませんでした!!!!!」」
と部屋中に謝罪の言葉が鳴り響く。
少し沈黙が続いて別のことを考えているかのような顔で
『うーん、、どうしたものか』
と言った。
2人のことは何も気にしてないんだろうなと笑いそうになる
め「えっ、それ許してくれないってこと...?!」
と情けない顔で言う彼に
な「許すわけないでしょ。」
と予想外の声が聞こえた。
め「えっ?はっ?!なるせ?!?!」
な「てことで俺らは今から"おデート"なので」
"デート"という言葉に胸の奥がチクッとした。
俺、Aのこと妹だと思ってないってこと...か。
そう気づいた頃には抑えきれない独占欲と嫉妬が溢れてきた。
ぎゃあぎゃあといつものように騒ぐめいちゃんとなるせを止めてくれというかのような顔でGeroさんがこちらを何度も見る。
あ「めい。」
め「ハイッ」
あ「なるせ。」
な「スミマセンッ」
と、嫉妬の感情のまま2人に圧をかけた。
そんな自分への嫌悪感でその後の4人の話し声は俺の耳には入ってこなかった。
もっと早く、早くこの気持ちに気づいていたら.....。
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作者名:ねこみや | 作成日時:2023年12月25日 20時