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〜 あらき side 〜
絶対二日酔いになってると思うと体を起こすのが嫌になる。
でも、迷惑かけたしな...記憶が曖昧だから心配だし。
あ「よいしょ...」
恐る恐る立ち上がると、来ると思っていた頭痛も吐き気も何も無くて、少し身体が重いくらいだった。
あ「悪いことしたな...ほんとに」
時間を見ると朝の6時。
リビングにもキッチンにも行ったがAの姿は見当たらなくて、まだ起きていないと知って安堵する。
朝飯でも作っておこう。
それに、俺は初めて会った時に頭を怪我させたお詫びのプレゼントを買って、渡せないままでいた。
あ「.....今渡すしかないよなぁ...、」
色んなことを呟きながら、冷蔵庫を開けた。
Aが来てから調味料が少し増えた気がする。
まぁ、毎日違うご飯作ってくれていたらそうなるよな...。
うーん、、フレンチトーストでも作ろうかな。
なぜフレンチトーストかと言うと、実はAが多分隠しているであろうお菓子箱を見つけたことがある。中身にはラムネ、チョコ、クッキーと、甘いものばかり入っていた。
きっと彼女は甘党だ。
ちなみに見つけたことはあえて彼女に伝えていない。
卵と牛乳と砂糖、パンを出して、手際よく調理する。
あ「よし、もうすぐだな...」
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作者名:ねこみや | 作成日時:2023年12月25日 20時