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ある日飛雄とその彼女が私達を訪ねて来た。
「うっす。及川さん。よっ。A。」
「てめぇ、よっ。ってなんだ!!帰れ!」
「おい!飛雄!何しに来た!?帰れ!!」
相変わらず目付きが悪い飛雄を私達は玄関でドアを少し開けてその隙間から覗き見る。
そして、たちの悪い私達。
「要件は何だ!金か!金なのか!!」
「お前にやる金はないよ!ばーか!」
「なんだ?!飯食いに来たのか!!さっさと食って帰れ!」
「入りやがれ!」
徹がそう言うと2人はお邪魔します。と言い中に入った。
私と徹は2人顔を見合わせて、クスッと笑う。本当は二人が来るのを心待ちにしていた。
「飛雄くん…来ちゃってよかったのかな?」
「あぁ。この人達はいつもこんなんだ。ただ騒ぐ理由を探してるだけ。」
入った2人をリビングに置いてあるソファに座らせ、私は春くんの所へ行った。徹は一緒にソファに座っている。
「及川さん。俺ら結婚する事になりまして…」
単刀直入すぎるだろ…でもそんなところが飛雄らしい。
「ふぅーん…おめでと。」
「うそ!飛雄結婚すんの!!おめでと!!」
面倒くさそうに適当に返事を返した徹だったが顔はすごく嬉しそうな顔をしていた。
飛雄も嬉しそうだったし、その彼女さんも恥ずかしそうに顔を赤くしている。
嬉しいんだろうなぁ。
あの時は私も嬉しかったから。
「えーっと飛雄の彼女さんって名前なんだっけ?」
「私は、吉口優依って言います。」
「優依ちゃんか!春くん抱っこして見る?」
「はい!」
似ていると思っていた優依ちゃんはこうして近くで見るとぜんぜん似ていない事がわかった。
私のほうが可愛いけど。
「あのAさん。」
「ん?」
「徹さんって私の世代にすごいファンとか多いんです。かっこいいし。私と飛雄くんはそれで知り合ったんです。」
笑顔で話してくれる優依ちゃん。
これあいつらには聞かれたくないだろうなと思ってさっきのソファの方を見ると、2人の姿はなかった。
「そうなんだ…」
「私、今まで男性とはお付き合いした事なかったのに、飛雄くんならいいかなって思えたんです。Aさんは…徹さんとどうやって知り合ったのですか?何かしたらいい事とかってありますか?私…飛雄くんにたくさん好かれたいんです。大好きだから…」
こんな優しい子に大変な思いはしてほしくない。
「私の話は長いぞ?」
「望むところです!」
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夏ミルク(プロフ) - 兎花さん» 嬉しい!ありがとうございます!!及川さんはかっこいいですよね…。この小説で読者様が元気になってくださるなんてそんな嬉しいことはありません!!私も元気でました!更新頑張ります! (2016年9月11日 0時) (レス) id: cd92f3c289 (このIDを非表示/違反報告)
兎花 - この作品、大好きなんです!! 及川さん格好よすぎですね(´ψψ`) 更新されてると物凄く元気になります!! だから…更新頑張って下さい!!応援してます!! (2016年9月10日 16時) (レス) id: f5c5305fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏ミルク | 作成日時:2016年7月17日 10時