七話 ページ9
次の日、説明したら承諾してくれた。
そして、今は買い出し中。
冷蔵庫の中何も無いという……
買い物をしていると、声をかけられた。
｢…あれ、雨女？｣
この呼び方は…！！
｢……うるさい。ゲス宮。｣
｢俺にゲスは褒め言葉だっつーの。｣
こいつは花宮真。実はこいつと同じ中学校に通っていたのだ。
｢お前いたのかよ。｣
｢別にいいでしょ。｣
こいつにだけはなんかこんな感じになった。
猫かぶり剥がしたらこっちも剥がされたみたいに本性が出せるように…
｢…んで？何買ってんの？｣
｢…部活仲間来るから…、煎餅とか、大福とか…｣
｢ババァか。｣
｢えっ！？｣
｢…部活仲間ってあれだろ？同級生だろ？それに煎餅と大福って…、ババァの相手するんじゃねぇんだから…｣
｢そ、そうなの…？｣
そう言ったら呆れられた。
｢…お前世間を知らなすぎ。普通はポテチとかケーキとかそんなんじゃねぇの？｣
｢…ケーキかぁ…｣
取り敢えずそれっぽいもの買って、ついでにご飯の材料買って家に帰り、急いで掃除をした。
掃除が終わってしばらくたった後、チャイムの音がした。
そして、話し声が…
｢随分大きい家ね。本当にここなの？｣
｢マジだって！な！水戸部！｣
扉を開けようとした時、声が聞こえた。
｢あの、どちら様？｣
…あれ？
｢あ、えっと…｣
｢ここは、私の親戚の家ですが…｣
｢ほら！やっぱり間違ってたじゃない！｣
やばいやばい！！
私は急いで扉を開けた。
｢ここであってますよ。さぁ、中へ。｣
誤解を解いて、家へ案内する。
｢適当な椅子に座って下さい。｣
｢お、おぅ…｣
｢…広いわね…｣
…そこまで広いだろうか…
取り敢えず、紅茶を入れる。
実は食べ物はババくさいと言われたが、飲み物は何故か緑茶より紅茶なのだ。
あ、ちなみに桜は逆。
なので、桜が座る所だけ緑茶を置く。
｢どうぞ、ローズヒップティーです。｣
｢ありがとう。｣
｢それと、はい、緑茶。｣
｢ありがとうございます。姉さん。｣
｢愛は？｣
｢いらない。｣
愛は警戒していた。
｢そう？｣
これは、かなりの警戒だぞ…？
｢小雪、小春。こっち来る？｣
｢いや、部屋にいる。｣
｢了解。｣
そして、小雪は小春の手を引いて部屋へと入っていった。
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作者名：ゆうにゃん | 作成日時：2016年8月20日 11時
