写真部の女子とバレー部の男子【宮侑】

3.ビンボー写真部 ページ4

カチカチ、カチャカチャ。

部屋の中にパソコンを操作する音が響く。


ストーブのおかげでだいぶ室温も上がってきた。

コートを脱いで椅子にかけたのと同時に、部室のドアが開いた。


麻里「ふぅー、つっかれたー！！」

優希「うっわ、やっぱ部室寒すぎやって！これでストーブ1番強いやつなん！？」


応援練習を終えたらしい麻里と優希が来た。


貴方『お疲れさん。これでも最初よりはあったかい方やし、人口密度が上がればもう少しあったかくなる。それまで我慢しい』

優希「えー、我慢できひんわー」

麻里「なあAー、ストーブ新しいのに買い換えたいんやけどー」

優希「これ買ったの6年前らしいねん、新しいヤツにしたいわー」

貴方『ストーブ用のお金も貯めとるから、もう少し待って。

それに年明ければすぐ春や。必要なくなる』

優希「うっわ、ウチの部屋にエアコン買ってくれへん母ちゃんと同じ言い訳しとるー」

貴方『それだけ写真部はビンボーなんや』


パソコンの画面から顔を離し、目を休ませる。


最近パソコン作業が多いから目が疲れやすい気がする。

早くブルーライトカットの眼鏡を買おうと思う。


麻里「優希、さっきの応援のセリフ覚えた？」

優希「いや、でも治くんとこだけ完璧」

麻里「北先輩んとこは？」

優希「んー、一応なんとなく」

貴方『1人ずつ応援のセリフが違うとか、プロ野球みたいやな』

優希「せやから麻里、サーブん時は………」



ガ ン 無 視 さ れ た



悲しいけどこの話題になると私はついていけないので、仕方なく飲み物を買いに行くことにした。

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