[FARIY TAIL]闇ギルドマスターは滅竜魔導士…!?

No.32 ページ35

【暗黒の狐・inギルド】[Aside]



貴｢…だが、｣


ﾙｰｼｨ｢……?｣



貴｢アンタが"妖精の尻尾の精霊魔導士、ルーシィ･ハートフィリア"ってんなら話は別だぜ?｣




言っても良いか迷ったが、まｧいいだろ。


ヤツの顔…正確には目を見ながら、オレはそう言い放った。


案の定、ヤツの目は大きく見開かれ、驚きの一色となっていた。



ﾙｰｼｨ｢なんで魔法まで…!?｣



貴｢オレの仲間に情報収集の得意なヤツがいんだよ。それで、な｣


ﾙｰｼｨ｢あ…そうなの…｣



貴｢アンタ等、かなり名前見るぜ?


……"お騒がせギルド"ってな｣



ﾙｰｼｨ｢うっ…(ナツのせいだわ…)｣




あながち、嘘ではないからな。


オレ自身もよく耳にしていた名前だし。



…まァ、今回の仕事で今まで以上にこのギルドには注目していたからな。



ﾙｰｼｨ｢…もしかして、他の皆の魔法も…?｣



貴｢無論、知ってるさ｣



……誰か注意人物かってのを知るために、な。


名前と魔法は大体覚えている。



ﾙｰｼｨ｢すごいのね…｣



貴｢アンタ等が有名なだけだ｣



恐らく、調べなくとも情報は耳に入ってきただろう。


それほど、コイツ等"妖精の尻尾"は名が知られている。



ﾙｰｼｨ｢…それなら…((ﾎﾞｿｯ｣



貴｢……なんだ?｣



ﾙｰｼｨ｢あ…えっと、無理ならいいんだけど…。ナツも知ってるんでしょう?

この森のどこかにいるはずなの。探してくれないかなー…なんて｣



……ナツ・ドラグニルか…。


オレと同じ、滅竜魔導士……。




貴｢…あァ、いいぜ。探して来てやる｣


ﾙｰｼｨ｢ありがとう!!｣




誰に探させるか…。


いや、オレが探すか。


時間も時間だ…早めに見つけたほうがいいか…。




貴｢…オレが今から探してくる。お前はイスにでも座って待ってろ｣



ﾙｰｼｨ｢ありがとう…!えっと…｣



貴｢……オレの名前はA、呼び捨てで構わない。まァよろしく｣



ﾙｰｼｨ｢あ、こちらこそ!いろいろありがとう!A｣



貴｢あァ。客間に案内する。

部屋の外に仲間を待機させておくから、何かあったらソイツに言え｣



……さて、ちょっくら外出るか…。

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