キラキラとまぶしいね、君は 2 ｢影山飛雄｣ (ページ8)

今日:8 hit、昨日:9 hit、合計:15,649 hit

５５ページ8

というか、そんな事言わないで欲しい。

飛雄は無意識かもしれないけど、こっちはこっちでやっかいなんだよ。

期待する。
無駄に期待するんだよ。
分かってんのか？馬鹿野郎。

俺はそう理不尽なこの思いを俺の手を引っ張って前で歩いている飛雄の背中にぶつける。

そしたら突然、飛雄が急に止まった。

『え、何？どした？』

影山｢腹減った｣

え、まじ？？
このタイミングで？？

『はははっ』

影山｢な、なんだよ｣

『いや、飛雄らしいなって。なんか買おうか？』

影山｢おう｣

俺たちは屋台を一通り見て、定番の焼きそばや、たこ焼きを買った。
俺はクレープを買った。
飛雄も買う？と聞いたら甘いもんはいらねぇと言っていた。

甘いもん苦手なんかな？
なんか、男子って感じがする。
俺も男子だけど、甘いもんが好きだし。
さっきの、体格といい同じ高１でも違うんだなと、実感した。

一通り買った後、あまり人が少ない土手ら辺に座った。

『久しぶりだね。あ、部活もお疲れ様』

影山｢おう。Aはなんかしたのか？｣

『うーん。遊んだことと課題くらいかな？』

影山｢か、課題｣

うん。終わってなさそうだな。