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ライブ開始の30分前。
俺は、宣伝用の看板を教室に置きそのまま体育館に向かった。
体育館のステージにはダンス部が発表をしていた。
もう沢山の人がいて会場を盛り上げていた。
俺は、自分の存在がバレようにそそくさと体育館裏に向かう。
顔を俯いて歩き体育館裏につきドアを開けた。
そこにはもう仲間たちがいて、楽しくおしゃべりをしていた。
和樹「おっそいよっ!え、てか、何その髪型っ!?」
『え、何いつものやん』
和樹「そんなんで出るの?!高校生舐めんな」
康太「俺達もセットしてもらったんだぜ」
早乙女「お前も強制な」
『は?!いや、ちょ、まって、、!』
俺は近くの椅子に座らされて和樹からわしゃわしゃと髪をいじられる。
いつもの俺なら嫌がるけど、今日は許した。
和樹「なんか珍しくね?Aが黙って言うこと聞くなんて」
康太「反抗期なのに。母さん嬉しい。ね、お父さん」
早乙女「ああ、そうだな。母さん」
『何言ってんだよ』
和樹は二人の会話を聞いて爆笑しながら俺の髪をいじっている。
(品のない笑い方は相変わらず変わらない)
俺はムスッとしたまま、ふっと笑った。
だって、これから飛雄が俺の事を見てくる。
なんなら、かっこいい俺を見てほしいじゃん。
俺だけを見てほしいじゃん。
俺が突然笑ったのか、いつもよりも優しい笑顔をしたせいか早乙女が驚いていた。
でも直ぐに納得した顔になり、俺の事を見ていた。
やばい。いつもはそんな緊張しないのに。
今日は何故か緊張している。
やっぱり、飛雄のせいなのかな。
俺、どんだけ飛雄のこと好きなの。
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コッペパン(プロフ) - まじで面白くて好きです!あの夏の青春ソングって青と夏のことですか? (2021年2月23日 12時) (レス) id: 35bad60104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nano | 作成日時:2020年10月29日 23時