キラキラとまぶしいね、君は 2 ｢影山飛雄｣ (ページ18)

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早乙女と帰ったその日の夜。

文化祭で歌う曲の譜面を見ていると、携帯が鳴った。

メッセージかなと思うがなかなか鳴り止まない。

なんだ？と思い、携帯を見るとそこには【早乙女】と表示されていた。

珍しい。
早乙女から電話なんて。
何かあったのか？

そう思い俺はだるそうに早乙女に言う。

『よー、どしたー？』

早乙女｢どしたじゃねぇよ、お悩みですか｣

『え、な、なにが？』

早乙女｢嘘ついても無駄ね、バレバレ｣

やっぱり早乙女にはバレてたか。
帰り元気なかったのが失敗だったかも。

早乙女｢当ててやろーか？｣

『え』

早乙女｢影山飛雄｣

飛雄の名前が出てきた瞬間俺の肩がビクッとあがる。
ほんとに適わねぇな。
前から思ってたけどこいつエスパーなのかな。

俺はなんていえばいいか分からずベットに寝転がり天井を見つめていた。

早乙女｢黙秘というのは肯定ということでよろしいかしら、奥様｣

『よろしくてよ』

早乙女｢のるなよ。｣

『なんでや』

早乙女｢いや、雰囲気的に｣

雰囲気とか俺たちにあるのか。
いつも雰囲気の欠片なんてないぞ。
そう呑気に思っていた俺を、早乙女の一言で変わった。

早乙女｢影山飛雄のこと好きなの？おまえ｣

『え、！？』

早乙女｢お、ビンゴかな｣

俺は早乙女が言った言葉を少し遅れて理解した。
俺は当然固まった。
早乙女お前ほんとに怖いわ。

というか、俺が飛雄のこと、同性のことが好きと早乙女にバレてしまった。

引かれるのかな。
嫌がられるかな。