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「ちょっと失礼しますね」


「ええ!ちょっとAちゃぁぁぁん!待ってよォ」



殴りたい気持ちを抑えながら営業スマイルをかます



「すぐに戻りますからね」


「はっはぁぁぁい!」



あのグラサン、金ないくせにほんとよく来るよな、

優しくされて嬉しいんだろう


まんまと
騙される
おっさん


略して"マダオ"だな!




そんな事を考えながら
私はお妙ちゃん達の席に向かって歩いていた











「お、見ろよ!近藤Aちゃんだぞ!
 やっぱ江戸1番の美人だけあるわな!」


「指名料バカ高いらしいけど、いつかは俺もあの子の為に金使いたいね!」








道中、そんな声が左右から聞こえてくる

江戸に住み始めて早数年、こういう事も慣れっ子だ




「お兄ちゃんがゴリラとお見合いするって本当ですか?土方さん」


「Aちゃん!」


「チッ、聞こえてたか」



十四郎さんの近くに座り、わざと笑顔を振りまくけど、(土方)コノヤローの一言で怒りに火がついた



「聞こえてたか、じゃないんです!うちのバカゴリラが本物のゴリラと見合いってどういう事ですか!」





「ここは屯所じゃねぇぜ。そんなデケェ声出したら外で猫被ってんのバレるぞ」


「私は被ってない時のAちゃんも好きよ」


「お妙ちゃん!」



いつも優しい彼女に軽く抱きつく

そんな私達を見て、十四郎さんは溜息と一緒に煙を吐いた


「んで、話戻すけど、近藤さんがまたもゴリラとの見合いを持ち出されてる」


「また、って何?」


「やべ、お前に言うなって近藤さんに言われてたんだった」


「何の話?」




何も知らされていない今の私の頭には、?マークがいくつもついていると思う




「ゴリラが本物のゴリラとお見合いした時の話よ。その後正式に縁談が決まって、結婚式まで開いてらしたんだから」


「おい、それ以上言うのはやめろ」




十四郎さんの声を聞いてないかのように、お妙ちゃんは話を続ける

て言うか、結婚式なんて知らないんですけど私...!?




「だって結婚式の日、みんなの前でゴリラとバナナ入刀しようとしたのよ」


「はあ、」




十四郎さんは額に手を置いてうな垂れた

うな垂れたいのは私の方なんですけど...






「ちょっと...1回吐いてスッキリさせてくる、」


「ここまで隠し通して来たのに...こりゃぁ近藤さんに泣かれるな」

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なんぱん(プロフ) - 眠都さん» ご指摘ありがとうございます!更新の励みです!ありがとうございます!! (2020年5月25日 12時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
眠都 - すっごくごめんなさい。本当にごめんなさい。私生粋のバンギャなのでツッコみますが、ヘッドバンクじゃなくてヘッドバンキング(ヘドバン)ですよ!でも何でもいいや。この作品凄く面白いので!(^^) (2020年5月25日 2時) (レス) id: 1ae63c8e97 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 木乃伊さん» コメントありがとうございます!!嬉しい限りです!泣 頑張ります! (2020年5月14日 23時) (レス) id: 968b5c5eb6 (このIDを非表示/違反報告)
木乃伊(プロフ) - とっっても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年5月14日 22時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 光華さん» 土方さんのリクエストありがとうございます!!これからストーリー考えていくので更新できるの待って下さると嬉しいです!! (2020年5月14日 19時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月10日 0時

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