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ページ20

「……は?」

いつもなら、直ぐに画面に現れる彼の姿が無い
朝は、いつも通り「いってらっしゃい」って見送ってくれたのに

何度呼び掛けても、パソコンを起動しなおしても出てこない

異常事態だと思い時差なんて気にせずに、パパに電話をかける

「っ!パパ!?まふが、居ないんだけど!!」

「お、落ち着けって。こっちはもう夜なんだよ」

「おちついてられないよ!ねぇ、なんか知ってるんでしょ!?」

「あぁ。知ってる。まふまふは、もう戻って来ないんだよ」

「…は、え、なんで」

「ここからは落ち着いて聞いてほしい。これは、彼の望んだ事なんだ」

そう言ってパパが語った内容はあまりにも衝撃的だった

まふまふが感情を持ったこと

自ら破壊を望んだこと

そして、私に恋していたこと




想像を絶するような事実に頭がパンクしそうだった。

(私はまふまふの気持ちも知らないで、ずっと先輩や自分のことばっかりで…まふはいつも私のことを考えてくれてたのに)


しばらくしてから、パパが一本の動画を再生してくれた

内容はまふの歌

「これは、破壊前にまふまふがAにって、撮ったものなんだ。聞いてやってくれ」


画面に現れたタイトルとまふ

LAST LOVE SONG/作曲、歌まふまふ



透き通るような、伸びやかな声で、だけど叫ぶように歌うまふ。いつものような機械的な歌いかたじゃなくて、まふが本当に感情を持っていて、その気持ちを私に伝えようとしていることが痛いほど感じられた





「____さよなら、大好きだよ」

その唄に、歌詞に、まふはどれだけの思いを込めてくれたのだろう。まふの気持ちに、その表情に、堪えていた涙がとめどなく溢れでてきた

【そらる】雨隠レンボ(雨垂れと回想)/琉唯→←*



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設定タグ:歌い手 , 大型コラボ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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あゆ(プロフ) - どのお話も切なくて、思わず1話読み終わる事に泣いてました…w最高でした!ありがとうございます…(´;ω;`) (2019年7月25日 21時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
夏々 - まふくん……悲しすぎる(;_;) (2018年11月22日 23時) (レス) id: ca7b93074f (このIDを非表示/違反報告)
かのこゆり - かのこゆりです!天使病のお話を書かせていただきました。お褒めの言葉、ありがとうございます!緊張していたのもあり、正直あまり自信がなかったのですが、そういっていただけて嬉しいです。読んでくださり、本当にありがとうございました! (2018年11月22日 4時) (レス) id: 459f75f8c6 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - ぬこさん» 坂田さんの小説の作者、seraです。私の書いたものが良かった、と書いてくださったのでコメント返しさせて頂きます。そう言ってくださりありがとうございます。これからも私含め、他の作者様のこと、応援よろしくお願い致します! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 凄く感動しました。特に、坂田さんの入院(?)のやつと、まふまふさんの天使病のやつです。めっちゃ泣きました!これからも頑張ってください! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 4fbcbbbe7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者一同 x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2018年11月20日 22時

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