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いつもどうり、Aの話を聞いていると、ありもしないはずの胸が傷んだ気がした

(あれ…なんだろ?メンテナンスをしないといけないのかな)




とりあえず、今日のことも含めてマスターに連絡しようと思いAが寝静まったころに マスターのPC画面へ飛ぶ
Aには言っていないけど、3日に1度のペースでマスターに日頃の報告をしている

「マスター!こんにちは」

「やぁ、まふまふ。今日もお疲れ様。何か異常はあったかい?」

「Aはいつも通り元気です。学校生活も楽しそうで…」

「そうかそうか、よかった。まふまふは?」

「それが、この辺りが何故か痛い気がするんです」

そう言って胸の辺りを指すと、マスターはそれきり、「…ほぅ」と言ったまま黙ってしまった

「…マスター?」

「まふまふ、そこが痛むのはどんなときだい?」

「Aがかっこいい先輩の話をしてたときです」

「そうか…。いや、まさかなぁ。でも…」

「なんですか?僕は壊れたんですか?」

「いや、その逆だよ。恐らく、進化しすぎてしまったんだ」

まふまふ、君は感情を持ってしまったんだ






「かんじょう…」

感情、かんじょう、カンジョウ。嬉しいとか、楽しいとか、辛いとか、そういうの。
いつだか、Aが教えてくれた

なんで、感情で胸が痛いの?辛いから?悲しいから?なんで…

Aが恋してたから?







あぁ、そうか。僕は

「マスター。僕はAに恋をしてしまいました」





最新型の人工知能をもつ僕の頭で考えれば、この事がいかに危険なことかなんてすぐにわかった

そして、僕の恋は誰の幸せにもならないことも。

僕は、Aを幸せにするために作られたんだから、最期まで役目を果たさないと







ーーーーーーーーーーーーー
「マスター、僕を壊してください」

*→←【まふまふ】LAST LOVE SONG/にゃーさん



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設定タグ:歌い手 , 大型コラボ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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あゆ(プロフ) - どのお話も切なくて、思わず1話読み終わる事に泣いてました…w最高でした!ありがとうございます…(´;ω;`) (2019年7月25日 21時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
夏々 - まふくん……悲しすぎる(;_;) (2018年11月22日 23時) (レス) id: ca7b93074f (このIDを非表示/違反報告)
かのこゆり - かのこゆりです!天使病のお話を書かせていただきました。お褒めの言葉、ありがとうございます!緊張していたのもあり、正直あまり自信がなかったのですが、そういっていただけて嬉しいです。読んでくださり、本当にありがとうございました! (2018年11月22日 4時) (レス) id: 459f75f8c6 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - ぬこさん» 坂田さんの小説の作者、seraです。私の書いたものが良かった、と書いてくださったのでコメント返しさせて頂きます。そう言ってくださりありがとうございます。これからも私含め、他の作者様のこと、応援よろしくお願い致します! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 凄く感動しました。特に、坂田さんの入院(?)のやつと、まふまふさんの天使病のやつです。めっちゃ泣きました!これからも頑張ってください! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 4fbcbbbe7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者一同 x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2018年11月20日 22時

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