＊ ページ12
姫が助けてくれた勇者と結婚するという噂は瞬く間に広まりました
そう、あの森にも
その噂を聞き居ても立ってもいられなくなったセンラは自分が恋をしていることに気がつきます
そして、姫にせめて気持ちを伝えたいと思い、とある賢者の元を尋ねます
「坂田ぁ？おる？」
「ん？センラやん！久しぶりやなぁ！どうしたん？」
「実はな、俺人間になりたいんよ」
慌てる賢者にセンラは自分の真剣な気持ちと人間になり姫に会いたいという目的を伝えました
賢者は最後まで渋っていましたが、彼の熱意にとうとう折れてしまい、彼を人間にすることにしました
「ええか？人間でいられるのは一週間だけや。その間に姫の心がセンラのものにならないと灰になってまう。しかも、人間になる代償として言葉が話せなくなるし、歩く度に激痛がはしるんよ！？…それでもええんやな？」
思いもよらなかった代償に一瞬怯んだセンラでしたが、力強く頷き、「それでもかまわへん。やってくれ」といいました
そうして人間になったセンラはあまりの激痛に城までたどり着いたもののまたしても倒れてしまいました
しかし、ちょうどその様子を見掛けた姫が助けました
それから二人は言葉をかわさずともしだいに仲良くなっていきましたが、それと同時に姫はそらる王子にもひかれていきます
王子も姫の優しさや美しさに触れ互いに心がひかれていきます
姫にとって、王子こそが自分の命の恩人であり、父親の望む婚約相手でした
センラのことは昔から知ってた幼なじみのような存在だと思っていました
センラも鈍くはありませんから、二人の良い雰囲気に気づいていました
そして、もう灰になることを諦めかけた5日目の夜、堕天使がセンラの部屋を訪ねて来ました
「お前、ほんとに人間になったんだな…もう時間がない、もし、お前が姫の心をものにできなかったらこれを使え。これを使えばお前は助かる」
そういって手渡されたのは短剣と薬でした
短剣で姫の心臓を貫くか、薬で同属の怪物にしてしまえば彼は灰にならずにすむというのです
そしてとうとう7日目の夜になり、王子が姫にプロポーズをしてしまいます
嬉しそうに頬笑む姫を見て「あぁ、俺じゃかなわへん。王子ならきっと姫を幸せにしてくれる」と思った彼は短剣と薬を捨て、痛む足を引きずりながら森の中へ消えていったのでした
その後、森には姫が彼に上げた服と、灰が残っているだけでした
【センラ】黄色のチューリップ/にゃーさん→←【センラ】たとえ灰になっても/にゃーさん
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あゆ(プロフ) - どのお話も切なくて、思わず1話読み終わる事に泣いてました…w最高でした！ありがとうございます…(´；ω；｀) (2019年7月25日 21時) (
レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
夏々 - まふくん……悲しすぎる(；_；) (2018年11月22日 23時) (レス) id: ca7b93074f (このIDを非表示/違反報告)
かのこゆり - かのこゆりです！天使病のお話を書かせていただきました。お褒めの言葉、ありがとうございます！緊張していたのもあり、正直あまり自信がなかったのですが、そういっていただけて嬉しいです。読んでくださり、本当にありがとうございました！ (2018年11月22日 4時) (レス) id: 459f75f8c6 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - ぬこさん» 坂田さんの小説の作者、seraです。私の書いたものが良かった、と書いてくださったのでコメント返しさせて頂きます。そう言ってくださりありがとうございます。これからも私含め、他の作者様のこと、応援よろしくお願い致します！ (2018年11月21日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 凄く感動しました。特に、坂田さんの入院(?)のやつと、まふまふさんの天使病のやつです。めっちゃ泣きました！これからも頑張ってください! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 4fbcbbbe7e (このIDを非表示/違反報告)
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