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【センラ】たとえ灰になっても/にゃーさん ページ11

昔々のお話です
古代中国、その王朝には大層美しい王女様がいらっしゃいました

ある日、王の座を狙う死角から王女様は狙われてしまいます。誘拐され、馬車で運ばれている最中、何者かが馬車を止め女王様を助けました

王様達は大層その者達に感謝し、御礼をしようと探し回りますが一向に正体が分かりません

ようやく掴んだ情報である町娘の噂によると、隣の王朝のそらる王子が馬に乗り姫様を運んでいるところを見たらしいとのこと

そこで王様は王子にお礼もかねてと国に招待し、手厚くもてなしました

ところがそらる王子は「助けたのは僕ではありません。道で気絶していた姫様を見つけ城まで届けたまでです」と仰るのです

しかし王様は、大層そらる王子を気に入り、「助けてくれたことには代わりはない。これもなにかの縁だ、うちの娘と結婚しないか?」と言いました。元々姫を助けた勇者を婿にと思っていたようです

王子はしばらく姫の住む王朝で暮らすことになりました


*そのころ、人気のない薄暗い森の中で話し声が響いていました

「なあ、センラええの?お前の手柄どっかの王子に取られてるで?」
そう言う兵士のようにも見える青年の体は所々腐食しています。どうやらゾンビのようです

実は姫を助けたのは、王子ではなくセンラという青年だったのです!

*遡ること三年前

センラはこの王朝に住む一人の人間でした。しかし、当事行われていた激しい戦闘のせいでセンラの住む集落は貧困に陥りました。

貧困の末、飢えて倒れていたセンラを救ったのが姫様だったのです。
城の前で戦火から逃げ、倒れていたセンラを姫様は手厚くもてなし、看病しました

お陰ですっかり元気になったセンラは、王様に城から追い出されてしまいます
身分の低いものを気に入らない王様ははやくセンラを姫様から遠ざけたかったのです

程なくして、不幸なことに道士の呪いにかかりセンラは怪物キョンシーになってしまいます


怪物になった今でも、優しくしてくれた姫様のことが忘れられず、影から見守っていたところ、姫が誘拐されたと聞き、助けたのでした

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設定タグ:歌い手 , 大型コラボ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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あゆ(プロフ) - どのお話も切なくて、思わず1話読み終わる事に泣いてました…w最高でした!ありがとうございます…(´;ω;`) (2019年7月25日 21時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
夏々 - まふくん……悲しすぎる(;_;) (2018年11月22日 23時) (レス) id: ca7b93074f (このIDを非表示/違反報告)
かのこゆり - かのこゆりです!天使病のお話を書かせていただきました。お褒めの言葉、ありがとうございます!緊張していたのもあり、正直あまり自信がなかったのですが、そういっていただけて嬉しいです。読んでくださり、本当にありがとうございました! (2018年11月22日 4時) (レス) id: 459f75f8c6 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - ぬこさん» 坂田さんの小説の作者、seraです。私の書いたものが良かった、と書いてくださったのでコメント返しさせて頂きます。そう言ってくださりありがとうございます。これからも私含め、他の作者様のこと、応援よろしくお願い致します! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 凄く感動しました。特に、坂田さんの入院(?)のやつと、まふまふさんの天使病のやつです。めっちゃ泣きました!これからも頑張ってください! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 4fbcbbbe7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者一同 x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2018年11月20日 22時

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