師弟関係-男主- (ページ2)

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Reunion.Ⅰ ページ2

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某日。「或る事」が探偵社で起ころうとしていた。

「……ええと──太宰さん？
その…大丈夫ですか……？」

"太宰"と呼ばれた男を、怪訝そうに、けれども心配気な表情をし乍。

眉を下げ、見詰める自身の後輩───中島敦。

齢は十八。未だ、あどけなさが残る。

そんな雰囲気が特徴的な後輩、敦は可也心配しているのか。声を掛け続ける。

「え……あ、うん…？……大丈夫だけれど…？何？」

太宰は空返事(若干、不機嫌な)をする。

そしてあろう事か、黙考し出すのであった。

「……え…あ…何時から──？」

そんな心配をされる様になったのだろう。

第一。『大丈夫ですか？』──と、…後輩。

基、敦に心配される様になる何て。

え…？ねえ…私、吃驚し過ぎて口から毒茸が生えて来そうだよ…うふふ……♡…何てね？

うん。…まぁ、成長したなぁとは思うよ？…けどね……。

……うん。…何だか寂しい気がするんだよねぇー……。

───何て、巫山戯ている場合では無い。…事を今更乍、痛感する。

実際……している場合(問題)では無いのだが。(二度目)

取り合えず…───一言だけでも云っておくとしようかな。
…うん。

「……視界から消えて下さい」

…本当、今直ぐにでも。

視界から否、…此の世から消えてください。

お願いですから。

太宰は、薄々ではあるが、感じていた。

…何時からだったか何て、予言者では無いから断定は不可能…なのだが。

それでも───出来るので有れば、今直ぐにでも。

記憶から抹消したい………切実に。と、まで感じていた。

「……厭だなぁ、え…？何でそんな怖い表情で見詰めて来るんだい……？ふふっ。

……それにしても懐かしいねぇ…。こうして直に会うのは。

一体、何年振りだろうね…____？」

…本当、抹消したい──。

太宰の瞳が濁り出す。

嗚呼、敦君よ…！何故、あの人を連れて来てしまったんだい…！？

そうして苦悶するのである。

如何して連れて来てしまったのか。……と。

「ねえ……敦君。此の状況に至るまでの流れを簡潔に説明して欲しい。善いかい……？」

敦君、御免ね。

君を揺する心算は微塵足りとも無いのだけれど。

───太宰が何故、こんなにも緊迫しているのか理解出来ていない敦は。

「…え、あ…はい。…善いですけど……」

と、事の成り行きを語り出すのであった。

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