喧嘩ばかりの彼を嫉妬させたい。２【安室透/降谷零】

その５５ ページ8

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それから部屋着に2人とも部屋着に着替えた。





私も降谷も今日は家から出る気はない。






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まず、降 谷のご飯を食べて。




その後ソファを取り合ってテレビを1時間ほど見た。









降 谷のご飯は相変わらずおんな顔負けに美味しいかった。





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テレビは録画していたバラエティ番組。




とても面白くて2人で笑ったけど、私はどこかずっとそわそわしていた。







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「久しぶりの家で落ち着かないのか？」





そわそわしている私を見てか、降 谷がそう言った。



違うけど私は頷いた。






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ご飯を食べている時から思ったけど、何故か一向に手を出さないのだ。






こいつだって今日の休みの為に仕事を詰め込んだらしい。




疲れているのかもしれない。






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でも、私へのその気が無くなってしまったのではないか。




と、不安になってくる。






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「ふわあ…眠くなってきたな。少しソファで寝るか。」





彼はぐんっと伸びをした。




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私はそういう雰囲気にすらしない降 谷に驚いて彼を見る。





降 谷はそんな私を見て「お前は病院で寝てたから眠くないのか」と笑った。






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違う。




そうじゃないのだ。







その手で。



その体で。



その唇で。





私に触って欲しいのだ。





今日1日。




ずっと私を離さないで欲しいのだ。






その思いが溢れ出そうになる。







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無言になる私を不安に思ったのか「どうした」と私の顔を覗いた。






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