こちら、リア充撲滅委員会です。2

撲滅 94 ページ44

___体育祭終了



トト子「あー、終わったぁ」

灯「明日は文化祭だね」

トト子「でも、ホントうちの高校は珍しいわね〜。学園祭として体育祭と文化祭一気にやるなんて」

灯「学園祭が生徒会の引き継ぎみたいになるんだよね？」



灯「A？」

A「あ、うん、そうだよ」

灯「恋煩いかぁこの〜」

A「ちょ、抱きつくな馬鹿っ」



灯「…………A、意外と胸あるね」

A「はぁ！？」


トト子「あれ、カラ松くんじゃない？」

A「へ？あ、ホントだ…」

灯「なにしてんだろ、あ、こっちに気づいた」


カラ松くんは私たちに気づくとなにか思いつめたような顔でこっちにきた


トト子「え、なんか来るよ」


カラ松くんが私たちの前でピタリと止まり、
頭を下げた


カラ松「銀、俺たちに協力してくれ！」

A「…は？」

カラ松「大変なんだ！アリスが怪我をしたんだ！！」


顔を上げたかと思ったら今度は私の肩を掴み、必死に言ってるんだけど、イマイチわからない

しかも揺すってくるから頭グラグラしてるんですけどー


A「わ、わかったから。落ち着いてカラ松くん…！」

カラ松「あ、あぁ、すまない…」



A「…で、どうしたの急に」

カラ松「実は、主役をやる筈だった女子が今日怪我をしてしまってな、出られそうにないんだ」

A「え、でも代役がいるでしょ？」

カラ松「それが、二人三脚でペアで代役も一緒に怪我して…」

A「うん、事情はわかった…わかったけど」



この流れは、私に代役頼みたいーってやつだよね


カラ松「だから、銀に代役を頼みたい」

A「デスヨネー」



うん、わかってた
これが夢主の宿命よ…



A「でも、セリフとかわからないし、演技なんてできないよ」

カラ松「大丈夫さ！銀はあれくらいのセリフすぐ覚えられるさ」


なんて無責任な…


A「アリスって言ってたよね、キャラ的にも全然あってなくない？」

カラ松「今回の台本はオリジナルでな。森に迷ったアリスが怪しい男を助けて礼にガラスの靴を貰うんだ。そのガラスの靴は魔法がかかっていて運命の人に出会えるのさ。そして青年に出会い…」

灯「わー！ちょっと私たち聞いちゃってるから！ネタバレはよして！」

カラ松「ああ、すまん。とりあえず銀、やってくれないか？」

A「でも…」

カラ松「お願いだ。銀じゃないとダメなんだ」


真剣な目で私を見つめるカラ松くん

そんな顔されちゃったら断れないじゃない

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