こちら、リア充撲滅委員会です。2

撲滅 53 ページ3

『僕さ、Aちゃんのこと好きなんだ。ちゃんと恋愛感情で』






頭の中で何回も繰り返される声。



男の子にしては少し高い…いつも優しい声…………






頭がふわふわして夢みたいなのに顔の熱が、体温がそれを現実だって訴えてくる。





一松「……で、このままずっとウジウジしてるつもりなの？」


…なんで、こんなに優しいんだろ



私なんて……放っておけばいいのに



出会った当初から思っていたけど



本当に、どうして…



A「一松くんて、なんだかんだでとても優しいよね」


一松「うっせ……で、どうすんの」



A「………とりあえず、帰る」


一松「…そ。まだあいつら教室いると思うけど」


A「……どうしよう」


一松「まぁ、こうなるだろうと鞄は持ってきたけど？」


A「一松くん………神か」


一松「そう俺が神だ。崇めろ」


A「崇めないけど…」


一松「崇めなよ。じゃ帰るか」


A「え、一緒に帰んの？」


一松「え、嫌？」


A「い、一緒に帰ってあげてもいい」


一松「なに、ツンデレ？これからそういうキャラでいくの？」


A「キャラとか言わないでよ。最初のころと何か違う気はするけどさ」


一松「自覚してんの」



自覚とかそういう問題じゃないし……



てか、おそ松くんたちと会ってから本当に


自分が自分じゃないみたいだし



心が、おかしくなりそう……

撲滅 54→←撲滅 52

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す