Smilest 3

116 〜Fside 〜 ページ34

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打ち上げも終盤、



パラパラと帰る人が出てくる中




「行ける人だけでカラオケでも行きますか」




2次会の話しなんかも出てきて



その場を離れた





もちろん、付き合いも大事なのは



わかるけど、さすがに2次会はいいでしょ





渉とニカを見送って、



Aと話しながら店の中に戻ると



集まってる輪の中にいるミワさんと



目が合った





……やば、



なんか探されてたっぽい





輪を離れ、こちらに近づいてくる





ミ「藤ヶ谷さん、どこにいたんですか？」



藤「渉達、見送ってた」





俺がAの事捕まえてるのを見て





ミ「いくら酔っ払ってても、
店員さんに手出しちゃダメですよ？
もう、勘違いされたらどうするんですか」





って、全然酔ってないし、



勘違いでもなんでもない




むしろ、あなたにバラしたいと思って



やってんだけど





藤「大丈夫。笑
この子俺のだから」



ミ「……」





言っていいの？って



俺を見上げるAに





藤「そうでしょ？」




聞けば、



嬉しそうに高速で頷いてる、笑





ミ「え、…でも、わたしに彼女いるって
言ってましたよね……」



藤「言ったね」



ミ「……嘘…ですか？」



藤「いや、だからここに」





今度はAの頭にぽんって手をのせる





ミ「……そんなはずない。
冗談はやめてください、
……だってただの店員でしょ？」



藤「冗談でもなんでもないよ。
俺が好きになった子が、店員だっただけ」



ミ「……似合わない。
なら見せて下さい。ほんとに彼女だって
証拠」



藤「は？なんでそんなこ……」





ぐぃ





ずっと黙って聞いてたAに



急に引っ張られ、





藤「うおっ」





バランスを崩す。





Aは、よろけた俺に顔を近づけると



他の人から見えないように



すばやく、俺の頬っぺにチュッてした





藤「……ふっ、」



思わず笑ってしまう





Aなりの証拠ってやつかな





ミ「……なに今の」





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