Smilest 3

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これは、まずい……




残された私は



蛇に睨まれたカエル状態





私「……太輔、仕事でしょ？
早く行った方が……」



藤「まだ大丈夫」





ちーん……





私「……」



藤「薬持っといで」



私「後でいい」





じろっ




私「……ひっ！」





太輔の目力に負け、渋々取りに行き



太輔の向かい側に座る





藤「なんでそっちいくかな」





隣りに来いと椅子をポンポン叩かれる



隣りはほんとなら嬉しいけど



今はまったく嬉しくない





首を振って拒否すると





藤「んー」





私の顔をじっとみながら、なんか考えてる





私「あの、……わたしの事は気にしないで
仕事行っていいよ？」



藤「薬飲んだの見届けてから行くよ」




私「いや、だ、大丈夫。太輔が行ったら
飲むから」




藤「それ絶対飲まないやつじゃん、笑」




私「……」




藤「あのね、飲んだらAが楽になるから
言ってんの、わかる？」




私「わかる。みんなそう言う」




藤「じゃ、飲めよ、笑」




私「あーとーで！」




藤「……わかった」





よし！





藤「じゃ、そろそろ行くわ」




私「うん！行ってらっしゃい」




藤「俺の鞄持ってきてもらっていい？」




私「わかった！」





私の部屋にある太輔の鞄を



タダダッと取りに行き、



ダダダッと戻って渡すと




ニコッと笑うから私も笑う





私「昨日はありがと。気をつけてね」





うんうんって頷いて、



おいでおいでって手招きするから



そっと近づく





なんだろ




ハグ？



チュー？





ぐぃっと私の腰を引き寄せ、顎を掴む太輔





ドキッ




顎クイってやつだ……





顔を近づけてくるから自然と目を閉じる





ドキドキ……



さすがアイドル



こんなのはじめ…………ん？





じゅわっと口の中に、なにかがっ





私「んんーっ、んーっ！！！」





バシッバシッと太輔の胸を叩くけど




全然離してもらえない唇





……ゴクリ





私「……にっがっ！？！？！」





何がおきた？



は？



薬？！？！





藤「じゃ、いってきます！」





私の頭を、ポンポンってして



満足気に笑いながら玄関に向かう太輔





やられた……




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