044・一致団結 ページ46
瞼に水の衝動が少くなるとAは水中で眼を開いた。
すぐ"円"でゴンの気配を頼りに波に向って抜き手を切って行く。
体が引っ張られる。
そろにしても右も左も分からない荒波の中泳げるものだ。
ゴンの野性本能に関心する。
そろそろか。
水面に顔を出し辺りを見渡し目的のボートに手を掛け乗り込む。
「A、」
「危ないでしょ。一歩間違えてたら死んでいたかもしれないのよ！」
荒げた第一声にゴンは罰が悪そうに顔を曇らせ下を向く。
でも、ゴンのそういう所嫌いじゃない。
全く。お人好しなんだから。
肩を落としハアッと短い吐息をついた。
「ごめんなさい」
「無事で良かった。心配するから無茶しないでよね」
しゃがみ込みゴンの肩に手を置きかすかな笑みを浮かべる。
「はっ、助けに来てもこの波じゃおしまいだぜ」
男は舌打ちまじりの悪意をつき馬鹿にしたように鼻で笑う。
Aはギリッと奥歯を噛み締め、赤いハンチング帽の男を睨み黙らせる。
「ツッ‥！」
「さてと‥」
と呟きAは腰を上げ飛び込む前にキルアに渡した物を引っ張る。
茶色いロープが空間にピッと線を引いた。
「おーいー！ゴン、A大丈夫か？」
ロープの先にはキルア達が乗ったボートに繋がり遠い甲板では受験者達が引っ張ってくれている。
一丸となって協力して取り組む姿に、最悪の状態にも関わらず至口元が緩む。
赤いハンチング帽の男に目線を飛ばす。
「良かったねアンタ。皆んなに感謝しなよ」
無事に救出して、第1波が過ぎ去るのを待つ。
数時間後、潮が引き竜巻も嘘みたいに消えていた。
第2波の前触れなのかひときわ星がぎらぎらと瞬く。
うかうかしてはいられない。
24時間後、第2波がやってくる。
今度はこの島を消してしまう程の津波と竜巻。
航海日誌によれば、ゼビル島には小型ボートでも1日あれば着くことが分かった。
私達が残された道は一つ。
どうにしかして24時間以内に軍艦島を抜け出しゼビル島向かうこと。
皆が頭を抱えて悩みに悩んでる中『この船があるじゃない！』とゴンが私達が乗っている馬鹿でかい軍艦での脱出を名案した。
半信半疑だったがエンジンが動くことが判明してクラピカとハンゾーを筆頭に早速作業に取り掛かる。
岩壁にめり込んだ船体、側面部と島の切り離し、砲弾の確保。
多少の問題点はあったものの、団結力が生まれお陰で着々と出港の準備が進んでいた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
