020・知らない所で ページ22
飛行船内にある試験官専用の部屋でサトツ、メンチ、ブハラが集まって軽食を取っていた。
「ねぇ、今年は何人くらい残るかな？」
唐突な質問にブハラは、これからの試験内容次第じゃないか。と答える。
「サトツさんはどう？」
コーヒーを味わうように一口飲んでカップを置いた。
「そうですね、今年はルーキーがいいですね」
「あ─やっぱり──‼︎」
ポンと両手を叩いて表情を明るくするメンチ。
身を乗り出し嬉しそうにする。
「私は294番が1番良い思うのよねーハゲだけど」
唯一スシ知ってたしね。
一言多い。と思いながらブハラは口の中に食べ物を放り込む。
「私は99番も捨てがたいですけど、43番ですかね」
「あの子ね。悔しいけど同性から見ても凄く別嬪さん」
男性陣もコクコクと頷く。
しかし突然"女は見た目じゃない"とメンチが謎の対抗心が入り話が脱線する。
「女は中身が1番大事な─」
また、メンチの悪い癖が出た。
熱くなったら最後満足するまで収まらない。
熱意のある語りを一通り聞き流した後サトツが咳払いをして話しを戻す。
「かなりの実力者ですよ。もしかしたら我々より強いかも知れませんよ彼女は‥」
「そう？一切感じられなかったわ」
強張っていたメンチの声はいつの間にか柔らかさを取り戻していた。
「能ある鷹は爪を隠す」
自分だけに聞こえる声で呟くサトツ。
彼女は隠すのがお手の物だ。
本人も気づかないうちに己の才能を隠しているのではなだろうか。
「ブハラは？」
「ルーキーじゃないけど。やっぱ44番‥かな」
メンチが眉間に皺を寄せ嫌な顔をする。
「アイツ。2次試験の時からずーっと私達に喧嘩を売ってきたてたもん。私がピリピリしてたのもそれが原因」
思い出した怒りを八つ当たりするかのように。
机にあったフォークを手に取り食べ物に突き刺す。
「飛行船乗ってからは43番の彼女に俺達に向けてた以上の視線で喧嘩ふっかけてたよ」
ヤダヤダと言いながらメンチは自分を抱きしめ身震いをさせる。
「彼は要注意人物です」
サトツの言葉にピンと空気が張り詰める。
「認めたくはありませんが、彼も我々と同じ穴のムジナです。」
「ただ彼ずっと暗い場所に好んで棲んでいる」
ああまでは落ちたくないと思う。
ヒソカがトランプを投げる瞬間に見せた皮肉な笑みが脳裏に蘇る。
「我々がブレーキをかけるところを躊躇いなくアクセルを踏み込めるような異端児ですよ」
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
