010・試験官ごっこ ページ12
気配を感じ足を止めた。
そこら中に死体が転がり、鉄分を含む生臭い血の匂いが漂っている。
奥では刀を構えた金髪少年と上半身裸に首元にネクタイを付けた中年のおっさんがピエロと対峙していた。
あまり関わりを持ちたくはないがそうは言ってられない状況だ。
それに彼らを見捨てて置けない。
すかさず2人に駆け寄るA。
「君ら全員不合格だね♦︎残りは君達2人、いや3人か❤︎」
ピエロの周囲に無数の死体が転がっていた彼がやったのだろう。
満面の笑みを浮かべ近づいてくる。
庇っては戦いづらい。
「敵う相手じゃない。分かるよね？実力に地と天の差がある。悔しいだろうが今は逃げるのが最善策よ」
「貴女は？」
金髪少年が問いかけてきた。
「私は、A。彼の足止めは私がする。早く行って」
「何してるの、早く‼︎」
急き立てると2人は「すまぬ」と一言残し逃げ出す。
後方に誰も居ないことを確認してピエロと向き合う。
「なるほど、好判断だ❤︎」
「で、君は逃げなくていいのかい？」
一段と細めた琥珀色の瞳が私を捉える。
「私はそんなに弱くないからね」
Aはフードの下で冷笑の影を頬に掠める。
オーラで氷の小刀を生み出し身を低くして身構えた。
「へぇ──。君、念使えるんだね♦︎うん、合格❤︎」
「えっ？」
殺気が消えその代わりに楽しそうな笑みが返ってくる。
合格‥‥？
なんのことかさっぱり分からず、目が点になり頭の中で疑問符が乱舞する。
いつの間にか、逃げだしたばずのおっさんがピエロの背後に立っていた。
手には鉄パイプ。
「ちょっと‥や─」私の言葉は届かなかった。
「駄目だ。こっちとらやられっぱなしで我慢出来るほど気ィ長くねーんだよ‼︎」と感情を露わにパイプを振り下ろす。
最初から見切ってたかのように避け首元を狙う。
が、何かがピエロの額を直撃し動きを止めた。
あれは、確かゴンが持ってた釣竿の浮き。
「やるねボウヤ♣︎」
ピエロの目線の先に息を切らし釣り竿を持ったゴンが立っていた。
「ゴン⁉︎」
どうしてここに、キルアと逸れたのか。
「釣り竿？面白い武器だね❤︎ちょっと、見せてよ♦︎」
うす気味の悪い笑みでピエロがゴンに近寄っていく。
「てめェの相手はオレだ‼︎」
出遅れた。
おっさんの方が一歩早かった。
懲りずに殴りかかろうとするが逆に返り討ちに遭い吹き飛ぶ。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
