キラハグ ２

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「ありがと」


「おう、あと俺作るか？」


「大丈夫だよ、あと煮込むだけだから」







そうか？って尚も心配そうな顔をするから
無理やりにヒカリのとこへと戻らせて、またその二人のじゃれ合いを見ながら麻婆豆腐の続きに取り掛かる。







随分と心配症というか、優しくなったなぁ。

元奥さんにもこんな感じだったのかな、
だったとしたら、出て行ったりなんてしないか……。


なんて、また勝手に一人で拗らせちゃうあたり
私は相当やられてる。









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「んまいなー、ヒカリ」


「んーまっ！」


「ふふ、ヒカリは食べれないけどね」


「だよなぁ、勿体ねぇな」


「これから先、いっぱいおいしいもの食べれるよ」









少し辛めの麻婆豆腐。

ハフハフしながらテーブルを囲んで
少しだけ言葉を出せるようになってるヒカリを微笑ましく思いながら
口いっぱいに頬張るひろに顔が緩んじゃう。

こうやっておいしそうに食べてくれるとこ
凄い好きだなぁ。








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「今日さ、ヒカリ寝かしたら夜時間ある？」


「え？夜？」


「うん、飲もうぜ」


「いい、けど………？」









珍しい。
ひろからこうして改めて誘ってくれるなんて。

いや、飲むことは何度かあったけど
なんとなく流れで飲むことばっかだったから
変にドキドキしちゃうじゃない。









「よーし、今日はパパとお風呂はいろうなヒカリっ」


「え？ベビーバスは？」


「もうだいぶおっきくなったし
とっくに普通に入っていいみたいだぜ」


「そうだったんだ」








確かにもう半年も過ぎてだいぶ成長してきたから
ベビーバスが狭くなってきたなぁって思ってた。







けど、









「………それってヒカリを先に上げるよね？」


「うん」


「誰がヒカリを受け取りに行くの？」


「いやいや、Aしかいねぇだろ」


「えっ？！？！」


「むしろ俺一人だと不安だし
一緒に手伝ってもらいたいくらいなんすけど」


「はぁ？！？！///」









なんでそんなことを平然と言えるのか、この人は。

ひろの全裸の入浴タイムに私がお邪魔するなんて
いや、ヒカリのためとはいえ
有り得ないでしょうよ……。

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