キラハグ ２

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「…………へ？」








隣に寝てるのはヒカリなはずなんだけど
ヒカリの足元から陣地を超えて私の手を握ったのはひろなんだと状況を理解するのに時間がかかった。









「……………仲直り。」









天井にあった視線をひろの方へとずらすと
薄暗くても目が合うこの感じ、何度経験しても慣れない。









「変なこと、急に言ってごめん。
でもまじで別にヒカリのためにお前が必要とかそういうんじゃねぇから」









指先から私の気持ちを確認するように
撫でるように動くひろの指。

その触れ方だけでも反応しちゃいそうなほど
今の私は全身が熱くなってると思う。









「……………うん、」




「じゃ……、おやすみ」









ヒカリのために私が必要とかそういうんじゃないなら
一体なんのために私が必要なのか
なぜ惹かれてるなんて言うのか……。

頭の中でぐるぐる考えれば考えるほど
自分に都合のいい考えにしか辿り着かなくて、









「…………寝よ。」









もうすっかり眠りについてしまったのであろうひろの力の抜けた手のひらをギュッとして
そのまま私も落ちるように眠りについてしまった。









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＊＊＊＊＊＊


「おはよー」


「おはよ、ヒカリまだ寝てんの？」


「うん、なんか今日ぐっすり眠ってる」








珍しく朝早くから起きていたひろが
キッチンからコーヒーを取り出して口にしていた。









「A寝れた？」


「え？」









朝ごはんでも軽く作ろうかと私もキッチンに行くと
なぜかそんなことを聞かれて。









「ずっと手握ってたみたいだったから」









ニヤッ、と笑ってキッチンのシンクに手を付き
逃げられないように距離を詰められた。









「は、はっ？！///」


「拒否りもせず、ずっと握ってたじゃん？
なんなら指も絡まってたじゃん？」


「だっ、そ、それはひろが握ってきたからでしょっ？！」









ふーん、って更にニヤニヤと。

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