キラハグ ２

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「………それって、どういう意味で……？」


「どういうって、そういう意味だけど」








"そういう"っていうのは、どういうことなのか。

変な期待ばっかりが膨らむのに
あまりにも平然と告げるその言葉に
心の隅で小さな不安が顔を出す。









「ヒカリの為に私が必要…？」


「は？」









ひろにとって私は
ヒカリの面倒を見てくれる都合のいい女なんだろうし
"惹かれてる"っていう言葉も
私を繋ぎ止めておくためか、ヒカリの保護者として惹かれてるだけなのか分かんない。









「ちょっと待て、どういうことだよ」


「だって奥さんと別れたばっかりだし
私なんかに惹かれるわけないもん」


「いやいや、そんなん俺が決めることだろ」


「でも━━━━っ、」






また反論しようとしたところで
ひろの顔がピリついてるのに気付いて
言葉を飲み込んだ。

唇を噛み締める私に
小さくため息をつきながら腕を離す。








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「………ごめん。」




「……ううん、私こそ……」









何の"ごめん"なんだろ。




気まずい空気に耐えきれなかったのか
"そろそろ寝るか"って、さっき出したばかりのまだ冷えてるビールを冷蔵庫にしまいにいってしまった。

その後ろ姿に小さく頷いて
さっき掴まれていた腕を抑えながら、寝る準備をしに洗面所へと逃げるように部屋をあとにした。









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「・・・」


「・・・」







相変わらず当たり前のように一緒に寝てるわけだけど
可愛い寝息を立てて寝てるヒカリを間に
私たちには沈黙が流れてる。

息苦しいくらいの空気に
"おやすみ"と一言告げて寝ちゃおう！と
言葉を発しようとした瞬間、









ふわりと右手に温かい感触が触れて
驚く間もなく、そのまま包み込まれた。

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