第11話 刃こぼれ ページ13
*
無一郎くんに稽古をつけて半月。
彼は最終選別を余裕で合格し、はれて鬼殺隊の隊員になった。さすが私の継子ですね、鼻が高い。
それからまた半月過ぎ、1ヶ月後。
貴「え、もう丙?
無一郎くん階級あがるの早いなぁ」
無「早いの?
いつの間にかなってた」
どうやら無一郎くんは大活躍中らしい。
柱の皆さんからも
「おまえの継子派手に暴れてるらしいじゃねぇか!」
「Aさんの継子さんの噂最近すごく聞きますよ。私も今隊員ではないのですが稽古をつけている継子がいるんですけどやっぱり教えるコツってあるんですか?」
「うむ!!自慢の継子だな!俺も負けてはいられない!!」
「落藤、おまえ継子なんていたのか?」
───と大変評判である。
貴「あまり無理しちゃだめだよ」
無「してないよ」
貴「してるでしょ
日輪刀、刃毀れしてるよ」
無「……」
任務に出ることが多くなった無一郎くんの刀はボロボロに刃こぼれしていた。それを指摘すると彼は何も言わず目線をそらす。
私が怒ったように名前を呼ぶと、ごめんなさいと謝った。
貴「じゃあ無一郎くん刀鍛冶の里に行って打ち直してもらってきなさい!」
無「刀鍛冶の里?」
貴「そう、もうお館様の許可もらったから明日出発ね
最近任務出ずっぱりだったでしょ?温泉あるからゆっくりして来るといいよ」
すると無一郎くんはまた黙って下を向いた。
貴「どうしたの?」
無「……Aさんも一緒に行ってくれないの?」
貴「え、行かないよ?」
私は明日任務あるし、刀も大丈夫。
その事を伝えるとションボリとし始めた。あーあーーーそれはやめてくれ。私はそれに弱いんだよぉ。
無「Aさん一緒じゃないんだ…」
貴「ぐぬ……そうだよ…!」
無「そっか…」
貴「わかったよ!行くよぉ!!」
私は継子にとことん甘いらしい。
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鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
岬 - わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時