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63,相談 ページ13

A「ごめんね…」

碧井「いや…俺なら大丈夫だよ」

A「碧井くんは嫌だって思う?お試しの二股」

碧井「そりゃあ…まぁね。
本音を言えば、俺がAちゃんを独り占めしたい」

A「…なんか照れちゃった」

碧井「ふふ、可愛いよ」

A「…っ」

碧井「でも……やっぱり決めるのはAちゃんだから」

A「うん…」

碧井「君が幸せになれる答えを出してほしい」

A「ありがとう。…碧井くんはやっぱり優しいね」

碧井「俺だけじゃないよ」

彼女の周りにいる人達は、みんな優しい人だ。
類は友を呼ぶ…とでもいうのだろうか。

A「帰ろっか」

そして今夜も二人で過ごした。

あれから、水無瀬さんについての話はしていない。





状況の進展は無いまま、今週も金曜日を迎える。

今週は彼女が泊まりに来る番。

俺はいつもの時間より早くバーに行った。

倉木「いらっしゃいませ。今日は早いですね」

碧井「はい。…ちょっと、倉木さんと話したくて」

クリスマス以降、俺達の関係については
倉木さんや里美さんにもお話する機会があった。

同じ場にいたマスターも知っている。

倉木「Aの事ですか?」

碧井「うっ…」

倉木「図星ですね。
…深刻な顔をしているから何か相談事かと思いまして。
碧井さんからの相談といえば…大方想像はつきますよ」

碧井「何も言い返せません…」

倉木「強めのお酒にします?」

碧井「いや…ジントニックをお願いします」

酔って相談出来なくなる事は無いだろうけど
このあともあるし、今は抑えめにしておこう。

碧井「倉木さんも、よろしければ」

倉木「では、有難く頂きます」

倉木さんは俺のジントニックを出したあとに
自分の分のお酒も作った。

倉木「実は今日、一杯目のお酒なんですよ。
めちゃくちゃ我慢してました(笑)」

碧井「ふふ、それは良かった」

今までも何度か一緒に飲んでもらっているのだが
彼は仕事に支障が出ない程度に調整している。

今日は一杯目ということで、度数を気にせずに
好きなお酒をチョイスしたらしい。

倉木「それで…何かありましたか?」

碧井「実は…」

水無瀬さんの件について話す。

彼女が水無瀬さんの誘いを断らなかった件が気になって…
誰かに話を聞いてほしかったんだ。

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設定タグ:オリジナル , 男主人公 , 片想い   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:麦兎 | 作成日時:2021年10月21日 0時

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