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47.〈師匠と弟子〉 ページ49

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『───っ、は、!』





突然、意識が浮上した。

目を開くと、そこは見覚えのある場所で。





「起きたか寝坊助」





唐突に聞こえた声に驚いて飛び起きると、其処には思いもよらぬ人物が居た。





『な、え…おじさん?』

「まあ善く眠っておったのう。もう直ぐ夕刻じゃぞ」





そう呆れたような顔で椅子に座っているのは、私のよく知る人物。

─────夏目漱石。

私の師匠であり、恩人である人。

そして此処はおじさんの隠れ家だ。

何度か遊びに来た事がある。

状況を整理すべく、寝起きの頭を無理矢理働かせる。





『え、えっと……確かドストエフスキーと戦ってて…全力を出そうとして、』





夏目のおじさんから聞いた話だと、私はあの海上での戦いで力を解放し勝利を収めたらしい。

しかしその後すぐに気を失い、今度は精神操作の異能力者によってドストエフスキーの手中に堕ちそうになったのだとか。

…やはり魔人は侮れない。

あの指名手配犯だけではなく、禁忌に近い精神操作の異能力者まで用意していたとは。


おじさんの手助けによって魔人から引き剥がされたようだけど、精神操作の異能力を受けた後だった為、闇に堕ちるかは私次第だったのだとか。

そういえば気を失っていた間に暗闇の中で聞いた声。

思い出してみればあれはドストエフスキーのものだった気がする。

…じゃあ、あの青白い手を取っていたら、私は今頃どうなっていたのだろうか。

そんな事を考えるだけで寒気がする。





「しかし、御前は精神操作に抗い、自力で脱出した様じゃ。流石は儂の弟子だ」

『………うん。でも彼の人お陰かな』







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48.〈反撃へ〉→←46.〈二人の長〉



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奏翔 - とても面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2023年3月21日 20時) (レス) @page50 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白かったです!更新楽しみにしてます! (2023年3月17日 10時) (レス) id: e237c48342 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます!( ;ᵕ; ) これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2023年2月3日 7時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚めっちゃ楽しみに待っていました٩(๑>∀<๑)۶更新ありがとうございます<(_ _*)>麦子さんの小説は大好きです。頑張ってください。これからも応援してます。 (2023年1月19日 0時) (レス) @page48 id: 6b9c5dcab8 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - Senaさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです…😭更新頑張ります! (2022年5月2日 1時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦子 | 作成日時:2018年4月28日 20時

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