29.《出会いは突然》 ページ30
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私達が出会ったのは、今から二年前のこと。
『如何してこうなった…』
相変わらずの不幸体質だった私は、その日も懲りずに厄介事に巻き込まれていた。
溜め息を吐いて額を押さえる私の目の前には、如何にも悪い事してますって顔の男が三人程。
「良いじゃん、俺らと遊ぼーよ」
「何でも買ってあげるよー？」
『いえ…遠慮しておきます。通して下さい』
「つれないなあ、少しくらい遊んだって大丈夫だよ」
簡単に云えばナンパである。
しかも年に数回レベルで遭う厄介な奴ら。
横浜の中でもこの辺は特に治安が悪い。
銃を持った人とかが彷徨いていたり、非合法組織の人間が取り引きを行ったりするらしい。
学校でも無闇に近付かないように、と厳重注意を受けている。
まあ…そんな所を近道だからと通ろうとした自分にも非があるのだが。
どう切り抜けようかと頭を悩ませていた、その時だった。
…あなたが、現れたのは。
「やっと見つけたぞ。何やってんだよ」
突然知らない声が聞こえたと思ったら、肩を抱き寄せられた。
当然私は吃驚して体を硬くした。
『え、な……っ、！？』
「少しだけ我慢しろ。俺に話合わせとけ」
そう耳元で囁かれた低い声。
その人の顔を見ると、ニッと微笑まれてまた固まってしまった。
その時印象に残ったのは、彼の瞳だった。
私のとはまた違う青色の瞳。
「あ？何だ手前？」
「俺は
見せつけるように腰を引き寄せられて、更に名前も知らない彼との距離が近くなる。
耐性が無かった私は簡単に赤面してしまった。
「はあ？」
「んだよ男待ちかよ…」
「それより、早く行った方が良いぜ？
噂じゃここらでポートマフィアの取り引きがあるらしいからよ」
��ポートマフィア��
その単語には聞き覚えがある。
噂好きなクラスメイトが話していた。
「この横浜の夜を取り仕切る非合法組織で、歯向かうものには容赦しない残虐な人間が揃う組織」だと。
矢っ張り危険度MAXな場所だった…！！
と心の中で叫ぶ。
ていうか、
『(何時までこの体勢してればいいの！？)』
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奏翔 - とても面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2023年3月21日 20時) (
レス) @page50 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月17日 10時) (レス) id: e237c48342 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます！( ；ᵕ； ) これからもお付き合い頂けると嬉しいです！ (2023年2月3日 7時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ﾟ+｡:.ﾟおぉ(*ﾟOﾟ *)ぉぉﾟ.:｡+ﾟめっちゃ楽しみに待っていました٩(๑>∀<๑)۶更新ありがとうございます<(_ _*)>麦子さんの小説は大好きです。頑張ってください。これからも応援してます。 (2023年1月19日 0時) (レス) @page48 id: 6b9c5dcab8 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - Senaさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…😭更新頑張ります！ (2022年5月2日 1時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦子
| 作成日時：2018年4月28日 20時
