過去と現在8 悲劇の始まり ページ30
side スカイ
ピーンポーン
ガチャ
「やっほー!きたわよー!!」
…きたか
そうすると今は…9時過ぎか…
9時に計画を始めるって言ってたからもう何かが起きているってことだよな…
「…?裕?」
「っ…あ、あぁ…どうした」
しまった、考え込みすぎた…
「どうかした?勝手にはいったのになにも言わないし…」
「え、あ、いや、勝手に入ってんじゃねぇよ」
「…ま、いいわ。あ、そう言えばさっき、お父様から連絡があって、お父様が会社内を案内してくれるって」
お父様…ってこいつの父親だよな…
てことは…
「そのとき、お前は何してるんだ?」
「え?普通に社長室で待ってるわよ?」
やっぱりな…
9時に始めるってのは俺と引き離すための行動を開始するってことか…
「なぁ、それお前の親父じゃなくて、お前が案内してくれねぇか?」
「え!?」
「なんでそんなに驚いてやがる」
「裕がそんなこと言うなんて…」
失礼なやつだな。
「俺にだって案内人を選ぶ権利くらいあるだろ。いくら紹介してもらった身だからといって…」
「いや、そういうんじゃなくてね。もちろん選ぶ権利はあるわよ?そうじゃなくて…」
「なんだよ」
「まぁ、いいわ。あとで、お父様に話しておくわ。そんなことよりもう行く時間よ?」
そんなことよりって…
まぁいい、余計なことしゃべって聞かれるよりましか。
「あぁ、そうだな。」
俺は…
いや、俺の考えは甘すぎた。
殺人の計画なんてそうそううまくいくもんじゃない、そう考えていたんだ。
目の前に迫る現実に、悲劇に、気づくこともなく…
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冬賀魔 - さくらこ@桃色さん» 善処します。笑 (2017年4月26日 14時) (レス) id: a64f1838bb (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ@桃色(プロフ) - ネタを個別で送りました!更新をお願いしても大丈夫ですか? (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ@桃色(プロフ) - 冬賀魔さん» あ、はい笑 了解です笑 (2017年4月17日 20時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
冬賀魔 - さくらこ@桃色さん» あ、あとネタを下さい。← (2017年4月17日 20時) (レス) id: a64f1838bb (このIDを非表示/違反報告)
冬賀魔 - そうですね…できたらしときます。← (2017年4月17日 20時) (レス) id: a64f1838bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬賀魔 | 作成日時:2016年4月24日 12時