社会人(仮)、「○○しなきゃ出られない部屋」に閉じ込められたの巻、弐【鬼滅の刃】

【耳を責めろ】＊煉獄杏寿郎［弐］ ページ4

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「こういう事、だろう？」



塞いでた手を取り、彼は私の耳に顔を寄せ、ふっと息を吹きかける。


吐息。といき、私の耳に彼の………



吐 息 が みみ に 直 げ き した ！ ！！ ！ ！ ！



あまりの衝撃に若干脳内がバグった。
バグったゲーム機の説明画面みたいになった。

背筋に電流が流れたみたいな感覚、100万ボルト余裕、そんな刺激今まで受けた事無、

ええ喪女です立派な喪女、彼氏なんて夢物語で画面から出て来ないよ〜ふぇぇ系女子、声でかい癖にイケボ&やたらイケメンフェイス&ゾクゾクする程絶妙な吹き加減にぶち抜かれ腰が砕けて死んだ。

………そんな事くらいで死ぬ運命なら私、いのっちに蹴られた時点で死んでるわ。



「……成る程、君は耳が弱いのか！」

「っ、っ……！！だ……」



顔に熱が集まった。最早沸騰した。
耳に手をやれば、燃えてんじゃないかってくらい熱かった。

しかし煉獄さんは私の手を掴んだまま。
「手を退けるんだ」と、彼は言うが。あまりの衝撃に涙目のまま首を振る。



「やだ、もう、もうやめて……！！」



死ぬので、本当に死ぬのでぇぇ……！！！

柱が下っ端虐めんなよ！吐息程度で死にかけてる隊員だぞ！！慈悲深く接する事を心掛けろ！！！


あと煉獄さん、普通に意味分かってたのかよ！！！



「やだ、と言われてもな。あの強固な扉が開かない限り続けるしかない訳だ、諦めろ天夜少女。……それと」



顔をぐっと近付かせ、鼻先がくっ付きそうな程彼は接近し



「その目、表情、仕草、謂い方……何れを取っても俺を煽ってる様にしか見えないのだが」



分かってやっているのか？



耳元で、そう囁かれた。
また、ぞくりと背筋が震えた。


直ぐさま逃げようとしたら腰を掴まれ尻餅をつく、瞬時に腰元に腕が回された、ガッチリホールドされた、つまり、待って？



「逃げるな。これも君が乗り越えるべき試練の一つと思え」

「っぁ、や、耳元でそんな、や……嫌、煉獄さんっ……！！」

「……これは驚いた。君には才がある」

「な、んの、ヒッ！」



耳朶を柔く甘噛みされ、大袈裟に肩を跳ねさせる。
腕を掴まれ腰に腕を回され逃げられない私はただただ未知なる感覚に怯え、身を捩る事しか出来ない訳で。

ぶるぶる震える私に容赦無く吐息交じりの声でここか？ここが良いのか？と只管攻められその度ヒィヒィ悶え、最後にべろりと舐められた時にはもう昇天しそうになった。


そしたら漸く扉が開いた。



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