【銀魂】今日も傘屋は騒がしい【坂田銀時】

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「＿＿＿っつっても、こっちに有利になるような条件って具体的に何かあんのか?」



そう旦那が聞くが、これには沖田君も参った様子。



「さぁねぇ……双方で金額揃えれば勝てるかもしれやせんが、向こうがそれで納得するかどうか」



「一応喧嘩売りに行く側だからな、決定権が向こうにあるのは必然的だろ」



『ていうか……作戦立てるにせよ何にせよ、あの店の情報が少なすぎるんですよ。
そもそも店主が売られた喧嘩を買うようなタイプかも分からないし』



敵と戦う前に敵の情報を知っておく必要がある。
主にその店主の性格的な面について。


なんたってオープン日は明日……紀阪堂に残された時間は少ないのである。


なので。



『＿＿＿ちょっくら偵察してきます』



才色兼備な店主と激安な品々……噂の真偽を自分の目で確かめに行こうじゃないか。

店の方はこの二人に任せておけば問題ない、どうせお客は来ないだろうし。



『すぐ戻りますけど……一応店番頼みますね』



「任せろ」



そう言って僅かに笑う。


＿＿＿＿＿そんな頼りがいのある旦那の発言は、私と沖田君の目の色が変わる三秒前。



「客が来たら意地でも買わせっから」



『…んなことしたら問答無用で警察に突き出します』



「俺も現行犯逮捕の準備は整ってるんでいつでもどうぞ」



「嘘！！！ 嘘だよ！！！」

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