狗巻くんが大好きな女の子のお話のその後

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『………やっべぇ』


服、カバンの中に忘れちった……。
だからって、制服着るのも…



し、仕方ない……棘にもってきてもらうしか……



ドアを閉めた状態で、棘を呼ぶと｢ツナ？｣と返される。うっ、可愛い…じゃなくて！



『棘、ごめん！服、カバンに忘れちゃって！取っきてくれないかなぁ…』


狗巻｢しゃ、しゃけ！｣



なんか焦ってる？……まぁ、そりゃそうだよなぁ…と思ってたら直ぐに｢いくら〜｣と声がした。



『あ、そこに置いといて！』｢しゃけ！｣と棘が言ったことを確認して、ドアを少し開け服を取る……が




『あっれ……これ、棘のじゃん』



だからあんなに早かったのか………



これは、もう。仕方がない。棘のを借りよう。




借りたTシャツに袖を通すが少しだけブカブカだ。



『ズボン…も少し大きいなぁ。こりゃ、少しずつ下がるやつ……』
だったら、もう履かない方がいい。




バッと風呂場から出る



『服、ありがと。カバンからとってくれればよかったのに〜』



狗巻｢ツナマヨ！｣




『え、彼シャツが見たかった？……恥ずい』



キラキラの目を輝かせる。




『………棘が喜んでくれるならいいよ。
ん〜、この服棘のにおいがする。なんか、抱きしめられてるみたいで変な感じ、』



狗巻｢た、たかな！｣



『………私、今、とっても恥ずかしいこと言ったよね』



狗巻｢ツナ〜！｣




『わっ、ちょっ…』



前から思いっきり抱きしめられる。
こ、こへれ、ダブルて抱きつかれてるみたい…！




『て、てか！棘！まだ、髪乾かしてないんだから！濡れちゃう！』



狗巻｢高菜！｣



『え、乾かしたい？』



狗巻｢しゃけ！｣



『べ、別にいいけど……』



ツナ！と言って、棘はゆっくり離れ、ドライヤーを持ってきた。

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