たかくん ページ25
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「よ、A」
『あー!たかくん!』
今日は東卍の集会があるらしくて、ついていったけどまだ皆んな来ていなかった。でもすぐにたかくんが来て、まんじろーはじっとしてるのが耐えられなかったのか愛機で走りに行っちゃった。
実は、東卍メンバーの中でもたかくんとは仲が良くて、たかくん曰く「妹がもう一人いる感じ」だってさ。
「そーいや、マイキーに聞いたけどAって空手やってたんだろ?」
『そーだよ!中学入る前に辞めたけど』
「Aちっこくてなんもできなさそー」
『そ、そんなことないもん…!』
ちょっと涙が出そうだったけどグッと堪える。
私ってそんなに弱っちく見えるかな。自分で言うのもあれだけどけっこう強かった方だって自信はある。
「うそうそ、ごめんな?」
『たかくん嫌いになりそうだった!』
「ま、とりあえず座れって」
勢いよく立ち上がったからたかくんにそう諭されて黙って座る。
「A、昔は今よりもっと泣き虫だったんだろ?だから空手始めたってマイキーに聞いた」
『なっ…』
あいつ何言ってくれてんだ。本当、ぶっ飛ばす。
「あれ?地雷だった?」
『あんにゃろー、まじ覚えとけよクソが…』
ボソッと思わず呟いてしまった。
「………ん?」
「やばっ」と思って隣にいるたかくんをチラッと見た。
予想通り、現実を受け入れられない顔をしている。
『…今の聞いた?』
「気のせい……じゃねーよな?」
たかくにんは、私がちょっと口が悪いことを隠していた。
まんじろーはそのことはまだ言ってないらしくて日々安心して暮らしていたのに、今この瞬間に私に対するたかくんの好感度は地へと落ちて行った。
「ハハッ!オマエ、ほんとおもしれーな!!」
『……………ぇ』
「そっかそっか。Aは実はめちゃくちゃ口悪いんだな。ま、マイキーとずっと一緒にいればそーもなるか」
『…たかくん優しいね』
「Aがおもしろいだけだよ」
それから、皆んなが集まるまで2人で話していた。
たかくんともっと仲良くなれた気がする。
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水原カノ(プロフ) - さまさん» 本当ですね…!ご指摘ありがとうございます(^^) (2023年1月12日 16時) (レス) @page4 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
さま(プロフ) - 3歳は小学生じゃなくないですか、、? (2022年12月29日 10時) (レス) @page4 id: 515ce007de (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 何度も見返してしまうほど面白いです!それに更新早いですね!←三週間作品を更新してない人 (2021年10月12日 19時) (レス) @page19 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - ゑ?、、、、、あっなんだ神かぁ。好きです!更新頑張ってください! (2021年10月12日 19時) (レス) @page9 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年10月11日 19時