検索窓
今日:21 hit、昨日:17 hit、合計:86,007 hit

10 ページ10








「驚いたか?五条の小僧」

「…何を勉強してんの、アイツ」

「さぁな、もう忘れてしまったわい」

「孫を実験体みたいに扱って楽しんじゃうタイプかよ」

「クク、そこまで非情では無い。ただ単に、Aはわしの最高傑作なだけよ」


まるで作品のように言うその姿に、五条は耳を疑った。とは言え、止める気もない。そんなものだ、呪術師なんて、そのはずだ。


「アレを呪術界へ売る。だが、いきなり放り出すのは厳しい。だから高専に置くのさ」

「…良く言うね、老いぼれ。呪術師にする時点で厳しいもクソもねぇだろ」


庇うつもりは微塵も無い。だがしかし、呪術界の気持ち悪い非情さには飽き飽きしていた。


「Aの為に行っている事を、お主が止める権利などなかろうぞ」

「ハイハイ、合理的選択って奴ね。俺正論嫌いなんだよ」

「じゃあ聞くが、小僧はAに何が出来る?」


その質問に、五条は答えなかった。ただ答えが見つからないのか、言うだけ無駄だと思っているのか、真意は誰にも分からない。

五条は、蓮川の思惑を見抜く事が出来ない。可愛がっているのか、商品として見ているのか。

はたまた両方か。

この空間はどこか不気味で、生ぬるい殺気が辺りを漂っていた。

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (101 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
339人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夢小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2021年3月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。