【呪術廻戦】モルヒネ (ページ44)

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「あっはは！っふ、嘘だろ！？人体模型かよ！」

高専に響く五条の笑い声。呆れて見ている家入。呆然とする七海と灰原。

「あの、これ、大丈夫な奴ですか？」

「今回はまだマシな方だよ、この前、右腕が引きちぎれそうだったし」

「えっ、その、痛くないんですか？」

「ありゃ、本人から聞いてない？永広は痛くないんだよ、痛覚無くしてんから」

「……術式ですか？」

「そーそー。やばいでしょ？」

「はい！やばいと思います！」

五条が永広の足をバタバタ動かした。骨が摺れる音がする。

「うはははは！」

「やめて五条」

「このまま生活しろよオマエ！あはは！」

「呪力無くなったら神経ショックで普通に死ぬ」

ぐったりとした永広をひたすら嘲笑う五条。しかし、なんだかんだ笑い終えた後、永広を抱え医務室のベッドへと下ろした。

家入が治療を始め、五条、七海、灰原は部屋の外の席へとつく。

「七海、永広さんってちょっとおかしな人だね」

「そもそも呪術師にまともな人が居るとは思っていなかったから、あれくらいの気の狂いようはまだ正気でしょう」

「確かに！」

「さっきから横にその呪術師がいるの、オマエら知ってる？」

五条が1年2人の話に割り込んだ。「あっ」と言う1年2人は、やってしまったという顔。

「ま、俺、めちゃくちゃ優しいから許すけどさ」

機嫌が良いの間違いだろ、七海はそう思ったが、口に出さずそっとしておいた。

「ありがとうございます！」と、鈍感な灰原は素直に返した。

そのまま、話題を変えずに話を続ける。