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第十七話 ページ17

「...赤葦様?」


赤葦様の後ろから聞こえたその言葉に
ハッとして二人顔を見合わす。



そうだ、個室に居るってことは、
そういうことだ。

邪魔しちゃ、ダメだな。




「あ、それでは私は...これで...」



ペコリと一礼して、
早足にその場を去る。




「あっ...!」



はしたなくならない程度に早く、
遠ざかっていく彼女。



名前ぐらいは、聞きたい。



その一心で部屋を出て追おうとすると、
後ろから腕を掴まれる。




「赤葦様...どうなんした...?」



...そうだった。

俺は思い出したかのように少しかがんで、
作り笑みを浮かべながら女性の頭を撫でる。



嬉しそうに目を細めるこの人に


「...すみません。」



そう一言だけ言い残し、荷物を纏め始めた。



「えっ...」


「お金は払います。
でも今日はもうそんな気分じゃなくなってしまったんです。」


すみません。



また一言謝って、俺は部屋を出る。




なんだか、さっきのあの人が気になって仕方ない。

一目見て、そして少し話しただけなのに。
なんでだろうね。




...彼は薄々だが気づいている。




理由は、自分の今までのコンプレックスにあることを。

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作品ジャンル:アニメ
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- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

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