17 侑視点 ページ17
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『私ってさ、侑と結構仲良いと思うのよ。でも、結局こうゆう男女の友情ってどちらかに恋人が出来たらその時点で終わりじゃん?なんか寂しいなって』
この間のAの言葉を思い出す。
あの時、素直にその言葉が嬉しくて
何度も頭の中でリピートしていた。
角名「いやでもあいつの自撮りすごいよ」
治「何がすごいん」
角名「フツーにかわいい。ほら」
治「わ、ほんまや」
角名「侑、見てこれ」
画面に写るのはメイクを施したAの姿。
服こそ部屋着だが、その部屋着にまた現実を突きつけられる。
何だかそれに苛立ちを感じた。
角名「ちょっとコンビニ寄っていい?」
治「ええで」
もう家はすぐだって言うのに、途中のコンビニへ足を運ぶ。
自動ドアが開くと共に「あ」と言う声が耳に入った
「出たなイケメン三人衆」
そこにいたのは紛れもなく夢乃Aだった。
「1人除いて」
角名「おい」
「すなりんとは言ってない」
角名「どう考えても俺だろ」
Aに会えてテンションが上がったのも束の間。
角名との絡みを見て沈む。
早くその場から離れたくて「俺買うもんないから外で待っとるわ」と言って俺は店を出た。
何なんやろこの気持ち。
角名とAの仲が良い事に嫉妬しとるみたいやん。
せやけど、それは友達として。
Aへの気持ちは恋愛と違う___
…よな?
「さっきから顔怖いんですけど…」
「うわっ!?!?」
突然声をかけられたと思ったら目の前に悩みの種。
「どした?何かあった?」と俺の顔を覗くAにドキリと心臓が跳ねた。
「何もあらへん」
「本当〜?」
「ほんまに!!」
「ふーん、まぁいいや。そんな侑クンにこれあげる」
コロリと手のひらに転がったのは【ネギトロ味】と書いてあるチロルチョコだった。
「侑、トロ好きじゃん」
へにゃりと笑うA。
アホ。トロは好きでもチョコは無いやろ。
そう思っていても俺の口は緩んでいく一方で。
「食べて」
そう彼女に促され、その小さなチョコを口の中へ入れる
「まっず!!!!」
「ぎゃはははwwww」
正直、味は最悪やけど。
俺の好きなものを覚えてたこいつに全部持っていかれた。
「だろうと思って一箱買ったから絶対全部食べてね」
「ど突いたろか」
「明日学校でこれの早食いやろ」
「殺す気か」
イタズラは悪質やけど。
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おしゃけ - 神ですか?最高です!腹筋バッキバキです! (2020年8月23日 16時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
い - 桜蛇食堂のパスワードを教えて下さい! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - うにさん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて嬉しいです!(´∀`*) (2020年6月13日 14時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - ストーリーはもちろん、会話のノリが面白すぎて大好きです( ^∀^)更新楽しみにしてます〜! (2020年6月13日 14時) (レス) id: ce4cd01202 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - あゆさん» 嬉しいです!笑 私も書いててあそこ好きでした!笑 (2020年6月12日 9時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な | 作成日時:2020年6月5日 9時