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「次水泳じゃーん!」

侑「随分張り切っとるな」

「制服の下に水着着てきたくらいには張り切ってるね」

侑「見せんなや」



女子の大半が嫌がる水泳授業。
しかし、私は好きだ。



侑「お前泳げるん?」

「泳げないね!せいぜいバタ足くらい」

侑「せやったら何で楽しみなん自分」

「このクソ暑い日に水浴びできるんだよ!?素晴らしい授業だと思わないかい!?」

侑「お前水泳を水浴びて」



呆れる侑に「じゃーな!私いなくて寂しいかもだけど!」と手を振ると「寂しないわ!」と叫んでいる。



友達「ほんま宮くんと仲ええなあ」

「多分前世で血繋がってたんだと思う」






____________







「真夏のビッグウェーブ!待ってろサマーバケーションダイブ!!!」


ザバァ!!!


先生「夢乃、夏休みはまだ先や」

友達「え、ツッコむのそこなん先生」



「先生ぇえええ!今のどうでした!?」

先生「夢乃あかんわ。お前飛び込み完璧やけど泳ぎ壊滅的やな」

「クロールなんて将来役に立ちません」

先生「そらな。先生も思うわ」




一通り終わり、授業が終わるまでの15分は自由時間と化していた。

充分に水泳を堪能していた私だが、流石に疲れたのでベンチに腰掛ける。

ちらりとグラウンドの方を見ると、男子がサッカーをしているのが見えた




「お、侑頑張ってる」




運動神経良いから基本何でもこなすタイプか。
シュートを決めたであろう侑を眺めていると、パチリと目が合った

グラウンドと、プールはさほど距離はない。
だから、ここからでも侑がこっちを向いている事くらいはわかる。



そして、ニコリと笑った顔もバッチリ見えた。





「わ、」





思わず目を逸らしてしまった。




「イケメン怖」




不意にドキリと心臓が跳ねたのだ。

危ない、不意打ちの整った顔面は心臓に悪い。
本当に私はとんでもない奴と仲良くなってしまったものだ。

心を鎮めるために目を瞑っていると、近くで男子サッカーを見ている女子達の声が耳に入った



「いや、ほんま侑かっこええな」

「サッカーも上手いてどんだけスペック高いん」

「さっきこっち見て笑っとらんかった?」

「え!嘘!うちらかな!?」





(私ですよ)
なんて、口には出せないけど少し優越感に浸る。

自分が、侑にとって特別な存在のように思えて
何だか心が温かくなった。

16 侑視点→←14 侑視点



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おしゃけ - 神ですか?最高です!腹筋バッキバキです! (2020年8月23日 16時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
- 桜蛇食堂のパスワードを教えて下さい! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うにさん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて嬉しいです!(´∀`*) (2020年6月13日 14時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - ストーリーはもちろん、会話のノリが面白すぎて大好きです( ^∀^)更新楽しみにしてます〜! (2020年6月13日 14時) (レス) id: ce4cd01202 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あゆさん» 嬉しいです!笑 私も書いててあそこ好きでした!笑 (2020年6月12日 9時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月5日 9時

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