【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

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治明日、朝10時に迎え行くで


Aどこいくん?


治ここだけの話、ノープランや




「ノープランかい！！！」


ツムがあまりにもちゃんとしたデートやったからサムもそうなのかと思いきやまさかのノープラン。

…でもまぁ、サムはツムよりしっかりしているように見えて実はツムよりボケッとしてる事多いしな。




「行き当たりばったりも、それはそれでええか」



サムのペースに合わしていこう。



「ふぅ…」

深呼吸をしながら今日の余韻に浸る
あのツムがあんな紳士的なデートができるとは。

言わずもがなドキドキさせられっぱなしで
後味が甘い。今でも思い出してはドキドキしてしまう。

鏡に写る自分の顔は完全に恋する乙女そのものだった。
こんな状態でサムとデートしても良いのか、とサムに申し訳なくなってしまう程に。



治楽しみにしとき


ズシリと身体が重い。
今日は何だかのぼせすぎたかもしれない

サムに【期待してる】というちょっと不細工なスタンプを送ると【もっと可愛いの送れや】と返ってきて笑ってしまった。


サムのことやから美味しいご飯屋さんにでも連れてってくれんのかな、と考えながら私は眠りについた








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『A、A』





「…んぅ…」





『大丈夫か？』






「…え、…さ、む？」







目を覚ますと私の目の前にサムが居た

直ぐに寝坊をしたことに気付き体を起こすと
ズキリと頭が痛んだ




「わ、」


治「おっと」




体は起き上がったがフラついてしまい、サムに支えられる
何だか体が重くて息が苦しい。




治「…熱あんな」




サムは私のおでこに手を当てそう呟く




「…ねつ…？」

治「A、今日のデートは中止や。おばさんは？誰も居らんの？」

「…え…っと今日、お母さんは…しごと」

治「そか、わかった。ちょっと待ってられるか？」




そう言ってサムは立ち上がる。
「冷えピタ持ってくるわ」と部屋を出ようとした彼に「ごめん…」と言うと「Aは悪くないやろ」と笑う



治「すぐ来るからな」


私の頭にポン、と手を置いて撫でる彼にドキ、と心臓が跳ねた。

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