君がいない世界なんて、嫌だ。2

番外編 71日 ページ22

これは双子の誕生日のお話。______________________________________

「今日は2人の誕生日ね…おめでとう」

お母さんが僕達の頭を撫でる。
その手はとても暖かくて気持ちがいい。

「僕たち今日で5歳だよ！」

僕がお母さんに抱きつきながら言う。
その横で遅れて夕陽も抱きつく。

「4歳か〜…まだまだ小さいなぁ」

お父さんがチキンを頬張りながら笑う。
いつもよりも何倍も豪華なご飯。

「誕生日プレゼントには何がいいかしらねぇ？」

お母さんが悩みながら僕たちに相談する。
すると夕陽はこう答えた。

「俺は…Aとお揃いのものがいい！」

お母さんはその言葉を聞くと余計悩んだ。

「うーん…お揃いのものね、どうしましょう」

するとお父さんがこんな提案をした。

「あぁ…ならお揃いの服をプレゼントしたらどうだ？」

だけどそれはお母さんは却下。
だって僕達は双子だからお揃いの服なんてたくさんあるから。

僕は思いついたのを提案した。

「お母さん！なら…お揃いの車が欲しいな」

僕達は幼稚園に通っていないから2人で遊んでる。
だから思いついたのがオモチャだった。

「車ねぇ…夕陽はそれでいいかしら？」

夕陽は目を輝かせて頷いた。
そしてお父さんが買いに行ってくれた車のオモチャで僕達はすぐ遊んだ。

「あそこまで競争だぁ！ブーン…」

だけど2人でそのオモチャで遊ぶのは短い期間だった。
それから5ヶ月くらいか経った頃から体調が優れない日が多かったから。

「うーん…遊びたいなぁー…」

だけど体調が良くなるまではダメと言われた。
僕はただベッドで横になるだけ。

夕陽が1人で遊ぶ声が聞こえる。
僕も遊びたいな、2人で。

ーENDー

このお話はここまでです。
まだ色んな子供の時などの番外編は続きます。

期待に答えられるかは微妙ですがこんな感じのを見たいというのがあれば言ってください。

例文↓
「〜くんがおつかいをした時のお話」
的な…。

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