66日 ページ16
今日も僕のために夕陽やお母さん達が当番制で泊まりに来てくれてる。
だけどそんなの気にしてる猶予はない。
苦しい、身体中が痛い、けど感覚がないんだ。
だけどたまに頭の中に届いた『言葉』が胸に突き刺さるんだ。
「うぅ…っA…今迄大切にしてあげられなくてごめんなさい…！」
お母さん達はただ謝り続けるだけ。
別に怒ってないのに…僕が悪いのに。
お母さん達は疲れてるはずなのに、夜とかも泊まりでそばに居てくれる。
疲れてるのに…。
「雪だ…雪がまた降り始めたぞ…っあと一週間で誕生日が…」
その後の声が震えてる。
お母さん達も泣き出すばかりしかない。
「そう言えば…まだ聞いてなかったわね、誕生日プレゼントは…なっなにがっ…」
お母さんが震えながら聞いてくれる。
僕の欲しいものは…。
「A…？好きなのねだってもいいんだぞっ…？」
生活も仕事も苦しいはずなのにお父さんが僕に聞いてくれる。
「よっ、よかったな…ッ！ほら、A…」
夕陽も同じ誕生日なのに、僕がメインみたい。
「A…そうよ、なんでもねだりなさい…っお父さんがなんでも買うわよッ！」
無理に笑う顔のシルエットがぼんやりと見える。
気持ちは嬉しい。
でも僕は欲しいものは、欲しいものなんてもう…『ないんだよ』
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明月浅葱(プロフ) - めっちゃ泣きました！ 俺、病系好きなんであまり泣かないんですが、こんなに泣いたの初めてです！ (2022年11月13日 16時) (
レス) @page30 id: 2a22133648 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 目が晴れそうなほど泣いてしまいました。素敵なお話を完結させてくださりありがとうございます！ (2021年12月21日 0時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 涙が止まらない位感動しました。 (2016年9月18日 14時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
桃崎星(プロフ) - 涙が止まらん (2016年2月22日 22時) (レス) id: 308057f239 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ。 - 久しぶりに小説で泣きました…。それはもうボロボロと(笑 とても素敵なお話でした！ (2015年9月9日 14時) (レス) id: 76adb82bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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