明けの雨宮、宵の月宮【ネタ詰】

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『「きっとよいご主人を見つけてくださいませね？私、痛いのは嫌なの」
思い詰めた青い瞳がこちらの身体を縫いとめたかのように動けない。』


この世界での両親も早くに亡くなり、天涯孤独となった彼女は生計をたてる術を持たなかったために、明日の食事今日の寝床にも困るような窮地に。周りの手は彼女が「呪いのような愛」と感じてやんわりとはねのけていった結果、周りが向ける憐むこともできないような腫れ物に触るような感情のみが彼女のものとなった。居処のわるい思いをしながら生きる日々が嫌になり、人生をこれ以上送ることはできそうにないと感じる。

見目だけが良い自分ができる仕事など春をひさぐことくらいだろうか。そんな器用なこともできそうにないと諦めた彼女は、呪いのような愛ではなく金銭を介した契約による安住、存在ごと引き受けてくれる存在を求め女又隷市(フラグ避けすみません)へと身を投じる。

女又隷市競りの前に彼女のスピーチがあってもいいかなと…
「愚かな女の言うことです。しかしこれが受け入れられない方は私を買う資格を持ちません。私は自身をたった一人の方に売ります。その方はあることを対価として私を手に入れます。女又隷市は私の代金を受け取りますが、私の望むものはお金ではありません。私は私を受け入れてほしい。人間としての生活をさせてもらう上におこがましいとお思いでしょうが、それが望みです」みたいな…


意図せず彼女とのやりとりが人の心をほぐしていくという展開があったら個人的においしいです。愛され好き。
あと視野の狭い主人公の独白が大好物。


こんな感じ
興味がおありの方、または似たような作品をご存知の方ぜひご連絡下さい！

ヒロインとして生まれましたが、私は武功を立てて家に貢献しようと思います！（仮）→←「人生を諦めた勇者は自分を売ることにした」

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