僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

焼きそば食べに行きたい。 ページ36

＿＿僕は。

A、僕はね？

違うんだよ。

「もっと涙目で怖がって僕に胸めっちゃ当てながらしがみついてる様を見たかったんだよ……」

「ううううるさい！さ、さっさっさと抜けるよ！」

「さが多いよA」

いや、結構真面目にショックなんだけど。Aってば心の底から全力で屋敷内からの逃走を図ってるんだけど。

現在、真っ暗闇の中、Aと僕はスマホの明りを頼りにクラス内を駆け抜ける。どさくさに紛れて手ぇ放されたし、ツイてないや。

さっきはあんな握りしめてたくせに。

ときおり踏んでしまう、準備中の床に這いつくばる幽霊役の人の手足に軽く謝りながら、僕はAを追いかけた。こういう時に限ってなんで足速いわけ。

「うわっ！」

「ぐっ！」

不意に、正面から衝突音と男女の声が。片方はAで、もう片方は……。

と、いきなり僕のスマホの明かりが消えた。バッと画面を見やり、スイッチや画面をタッチするも反応しない。無意識のうちに舌打ちをし、乱雑にポケットにスマホを押し込む。

いつの間にかAのライトも消えており、僕は暗闇の中駆け出した。

連れてくるんじゃなかった。

？「……いやいいけどさ」→←？「え……うん」

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