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第42話 ページ45

冬華「それもそうねぇ。」

太宰「……で。」

冬華「ああ、例に作戦の話は秘密だよ。治に話しても楽しくない。」

太宰「じゃなくて。」

冬華「……ん?」

太宰「体調は?」

冬華「優れない、かな。」

……結局外にいるんだよね。
思っていた以上に早く任務が終わったから。

結果から言うと成功だ。
でもかなり怒らせた感じがするね。

太宰「そろそろ病室に戻ろう?」

冬華「いやよ。彼処は嫌い。」

太宰「……少しは素直になりなよ。」

冬華「私は矢っ張り治が嫌い。」

太宰「言ってればいいさ。」

冬華「……。」

太宰「その目は何。いい加減にして!」

レン「だ、太宰さん……!落ち着いてください……ど、何方へ?」

サト「冬華様も謝っては如何ですか?」

冬華「いやよ。」

サト「しかし……。」

冬華「もう、1人にしてよ。」

サト「……冬華、様?」

冬華「……1人にして。」

サト「……分かりました。」

ーーー談話室

サト「大丈夫ですか?太宰さん。」

太宰「大丈夫だよ……どうせあの子もすぐ戻ってくるよ。」

サト「レン。」

レン「いませんでしたが?」

サト「……どこへ行った……のですか…。」

太宰「……冬華。」

サト「……待って……ハサミは?」

レン「知らない。姉ちゃんは何か知らないの。」

サト「知らない。」

太宰「……鋏。」

鋏……?確か魔法のステッキ?

サト「しまっ……!」

太宰「……!」

ーーー

太宰「……冬華?」

窓の方を向いている。車椅子に座ったまま動く気配がない。

サト「……冬華……様?」

冬華「………。」

太宰「……冬華…。」

よく見ると車椅子と床、そして入院服が血に染まってる。
床には夥しい量の血。

腕は力無く下がっておりその下には鋏が落ちていた。

これは、状況からして……もしかして?
いや、そんな事は____

サト「……そんな。」

太宰「……そ…んなことって……ある?」

冬華「…おに……ちゃ……。」

太宰「冬華……なんで。」

冬華「……嘘、でしょ。」

何かに気が付いたように眼を見開く。
その後小さく微笑んだ。

智花「貴女も旦那さんにとっても似てきたわね。」

来夢「流石に血の片付けは大変なのよ。」

智花「そうそう。治癒ステッキも使わないとだし!色々大変ですよ。幹部様?」

冬華「そろそろ自由にして。」

智花「いやです。少しは…頑張って下さいよ。」

冬華「はーい。」

サト「ふぅ……遊びでよかったわね。」

レン「ああ、いつもひやっとするぜ。」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時

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