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第33話 ページ36

ゴーゴリ「此れは……私の能力でも通じませんねぇ。」

冬華「双葉!」

双葉「った……頭に撃たれると痛いんだな。」

冬華「ええ、とっても痛いわ。私はもう動けない。だから……。」

双葉「私とあの姉妹の出番ね。」

朝日「んー、久々の暗殺?あ、違うわ。」

夕陽「暗殺は私の仕事だ。」

双葉「私の異能で奴の動きを止めるか?」

夕陽「必要ないね。とりま、その力使うわ。」

ゴーゴリ「んー、知ってる範囲だと君たち姉妹って異能持ってないよね。」

夕陽「……それが何。」

朝日「そんなことより奴はもう既に死んでたぞ!」

夕陽「……は?」

朝日「今、同僚から報告があった!奴は死んだ!」

冬華「……ッ!」

ゴーゴリ「油断は、ダメですよー!」

奴のマントから鉄柱が出てくる。

冬華「やっば!」

鞄だけ横に投げ、銃を構える。
魔法を使うしかない___!

引き金を引くとハートの形をした煙が現れ鉄柱を自分の右側に衝突させた。

夕陽「……流石にダメだろ、その力!!」

ゴーゴリ「ふふ、そうでしょ、そうでしょう!!」

夕陽「ッ!」

銃身で私の短刀を防いだ……否此れは予想していたが……恐ろしい力だ。

ゴーゴリ「まだまだ行きますよ?だって、近くで工事してるんだし!」

冬華「がっ…!」

ゴーゴリ「寸前で止めたか。仲間の落とした刀で。」


夕陽「……冬華。」

冬華「……此奴はダメだ。撤退する。」

天人五衰……道化師__ゴーゴリ。







冬華「……もう、高いと思わない?これ。」

夕陽「いいんだよ。」

レシートを見ながらボヤく。
仕方ないか。

冬華「はぁ……緊張する。」

夕陽「あはは。私たちは……。」

橘「私の異能で隠れる。」

冬華「……ん。」

ちゃんと渡せるだろうか。



ーーー


太宰「遅かったね、冬華。」

冬華「……ごめん。」

太宰「……どうかしたの?」

冬華「……私と…籍を入れて欲しいの。」

太宰「此れは……驚いた。」

冬華「……そこまで良いものが入手出来なかったんだけどね。」

先刻買った指輪を太宰の指にはめる

太宰「……急にどうかしたの。」

冬華「あのね、私かなりステッキを使いすぎててね。もう長くない気がするの。」

まあ、体術に自信があるから其処で任務をこなせば良いんだけど。

太宰「……うん。」

うわ、顔が真っ赤だ。
嬉しいのかなぁ?治。


冬華「最後にやってみたいの。お兄ちゃんもきっと喜ぶよ。」

太宰「そうかもね。」

冬華「でしょ?」

太宰「……綺麗な指輪だね。」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時

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