第27話 ページ30
魔人「人は……罪深く愚かです。」
…とりあえずこの会話は向こうにも届いてる。
『先輩、奴が話し終えたら撃ちます。』
魔人「策謀と知りながら殺し合うことを止められない。誰かが罪を浄化しなければなりません。」
冬華「……難しいことばっかり言うね、お兄さん。」
魔人「故に僕は本を求めるのです。」
『そろそろ撃ちます。よろしいですよね?……最悪治癒ステッキとやらで__』
冬華「……ん。」
魔人「……このように。」
彼の言葉を合図に2発の銃弾が太宰に向けて放たれた。
太宰「…狙撃手……私の攻撃も…予想済みか。」
冬華「……治。あとは私に任せてね。そろそろ探偵社員でも来るでしょ。」
太宰「まさか……。」
魔人「貴女……確かマフィアの……。」
冬華「はい、幹部代理です。」
魔人「……しかも2発…。」
冬華「理解できましたぁ?……貴方は本でどうしようと?」
魔人「そうですね……異能者のいない世界を作ろうと。」
冬華「まぁ素敵!異能者がいなければ私たちも安泰だわ!」
魔人「……私達?」
冬華「はい、魔法少女です。」
太宰「冬華……。」
冬華「……治、まだ何かある訳?」
太宰「……矢張り、昔と大違いだ。」
少しは大人になったが、目の奥の光は何も変わっていなかった。
久々に再会した時の。
冬華「貴方……早くお行きなさい。」
魔人「なぜ?」
冬華「貴方のその計画に乗った。頑張って本を見つけて。」
魔人「……ええ、必ず見つけます。」
国木田「太宰っ!」
冬華「思った以上に早いな。少し遅らせよう。」
来夢「了解……異能力___氷山。」
冬華「何秒で壊して治を助け出すかな?」
双葉「太宰さん、すいません。暁の鐘。」
太宰「……どうかな?ウチの社員は優秀さ。」
智花「…心配しないで。出血の時間を遅くした。結城、人虎だ。」
結城「わかってるよ!先輩、早く彼氏さんを!」
冬華「わかった……マユ。」
マユ「やっと出番か。……絨毯に乗りな。近くの病院まで運んでやる。」
冬華「有難う。」
中島「だ、太宰さん!!」
国木田「くそっ。」
中島「……どうします?相手はマフィアですよ。」
国木田「……くそっ!…一旦引こう!」
中島「太宰さんは!?」
国木田「……仕方ない。冬華を信じるしか……。」
中島「ッ……、」
智花「私達も退くぞ。指示を仰ごう。」
結城「そうね。」
双葉「私病院へ向かいます。拠点で会いましょう。」
ナナ「邪魔者は、どんどん消しちゃって〜」
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時